古寺巡礼 頼久寺の地図へのリンク

 【古寺巡礼その28 (頼久寺・高梁市)】

7月11日、高梁市へ。 まず最初は頼久寺。 ここは庭が有名で、県内ではほとんど唯一の観光寺院である。 さて、この寺の創建は不詳であるが、足利尊氏が全国に設けた安国寺のひとつとして再興し、備中の安国寺と号した。 その後、小堀遠州が備中松山の領主になった際に頼久寺を仮の居館とし、その時作庭した庭園が見事である。 この庭園はそれほど広くないのだが、愛宕山の借景を実に巧みに配置して、広大な奥行きののある世界を表現している。 この庭を見ると、小堀遠州はつくづく作庭の天才だと思う。 また、違う季節にも訪れてみたい。

 

寺の正面写真
写真1 寺の正面。石垣は軍事的な意味があるのだろうか。

本堂写真
写真2 立派な本堂だが、時代は新しいのかな。
何時建ったのか何を調べてもわからない。


庭写真
写真3 庭はそれほど広くないが、借景の愛宕山を
上手く取り入れて雄大な景色を作っている。

石灯籠写真
写真4 室内から見た庭。手前の石灯籠は、
足利尊氏が備中安国寺として再興したときのもの。


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