古寺巡礼 興禅寺の地図へのリンク

 【古寺巡礼その58 (興禅寺 瀬戸内市)】

9月12日、瀬戸内市の虫明を訪れる。
この町は古くから風待ち、潮待ちの港、あるいは漁港として栄え、江戸時代には備前池田藩の筆頭家老伊木氏3万3千石の陣屋町として発展した。
港町と陣屋町の双方の趣きを残した、古い町のたたずまいがなかなかいい味である。
古い町には古いお寺がある、というのはあたり前のことであるが、この町には残念ながらこれといったお寺がない。
唯一、興禅寺が伊木氏の菩提寺と言われていて歴史はありそうだが、現状はかなりの荒れ寺である。
私は荒れ寺が好きで、ネットでこの寺の鐘楼門(多分)の写真を見たときに、ちょっと心がときめいた。
実際訪れて見ると、思った以上の荒れっぷりに、天気が雨だったせいもあってしんみりとした情緒を満喫することができた。

 

鐘楼門?
写真1 鐘楼門?この姿でずっと存在しているのは奇跡的と言える。

本堂
写真2 本堂。唐破風の向拝が無ければ寺院建築には見えない。

 

庫裡
写真3 本堂横に庫裡。無住のようである。

総門
写真4 ちょっと離れた所にある門。総門かな。この門だけ新しい。


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