項  目

吉永町(1)

吉永町(2)

 

 

 

 






訪問日
2009年
12月27日
使用車種
軽 四

備 考
特になし


参考になったHP



矢掛町
巨木探訪:吉永町(2
さてここからは県368を一気に北上し八塔寺まで行くはずだったのだが…2kmほど進んだところで右手に大きそうな樹が垣間見えた。
気になったので道路脇に車を停め、歩いて確認しに行く。
場所は大盛産業の前を過ぎて道が上り坂になり左に大きくカーブするところ、坂の右手に国重商店がある所の奥の方である。
歩いて行くとそれがクスノキであることがわかった。
幹周は4mくらい、なかなか立派な樹である。
樹下には五大力明王が祀られ、隣には小板屋公民館。
こんなところにこんな樹が!
思わぬ発見に嬉しくなってクスノキの幹を抱きしめる。
(帰宅してからこの樹が環境庁データに載っている今崎地区のクスノキであることがわかった。地番もわかっていなかったのに本当にラッキーな出会いである。)

                カヤとムクノキ
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高揚した気分で県368をどんどん進む。
八塔寺川ダムの横を通過し、大股地区で県90に突き当たる。
右折して500mほど進むと左手に八塔寺ふるさと村に登って行く道があるので左折。
実はその100mほど先に県368の続きがあり、そこを経由して県426に入って八塔寺に至るつもりだったのだが…結果的にはこちらを進んで良かった。

八塔寺に着いた。
季節はずれの遅い午後とあってか、ふるさと村の各店は閉まっており、のどかなただの農村である。
おじいさんが両手に大根をぶら下げて歩いている…。
地図を頼りにまずは日吉神社へ。
鳥居をくぐると拝殿までの道の左手に杜が広がっている。
その中でひときわ目立つ奇怪な形で立ち上がっている樹、これが「日吉神社のコブノキ」である(町指定)。
樹種はシラカシであるが、根元近くに巨大な瘤ができているのでコブノキと呼ばれている。
幹に傷がついたり、虫が寄生したりするとその痕が瘤になるそうである。
拝殿まで上がって左手に回っていくと樹の傍に行き着くことができるが、瘤の形を楽しむには杜の中を横切って見上げた方が良い。

                カヤとムクノキ
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次は八塔寺。
八塔寺自体は再建された寺で無住のようである。
データでは「八塔寺常照院」に5.1mのシイノキがあり、しかも町指定となっている。
しかし境内にはそのような樹は見当たらないし、そもそも常照院とも掲げられていない。
寺から山頂に向かって簡易八十八ヶ所巡りがあるのだが、その途中のどこかにあるのだろうか?
しかしそこまで向かうには時間が足りない。
時刻は既に4時になろうとしているし、ここはやむなく断念。

八塔寺を後にして次は滝谷神社に向かう。
三国郵便局を右手に見る辻を左折して県426に入る。
この県426と先述の県368が交わるあたりに滝谷神社があるのだが、下り始めてびっくり。
例によって山中の細い県道、カーブも多くすれ違うことも不可能な道である。
こちらを登って来なくて良かった…

県道の合流点を右折して少し進むと、左手に滝谷神社への案内標識がある。
標識脇にスペースがあるので車を停めて参道を登って行った。
ここは社叢自体が県郷土記念物になっており、モミ、コナラなどの巨木がある。
しかし、確かに立派な樹が多いのだが、逆にこれといって抜きん出ている樹は目につかない。
適当に写真を撮って下山。
(写真略)

日は既に暮れかかっている。
後は県368を下って県90に合流し右折、そこから2kmほど走って県46に左折し和気町に抜けるルートを帰る。
このルートの途中、和気町に入る手前の笹目字飯掛に「愛宕のエノキ」(町指定)があるはずである。
薄暮の中で写真を撮るのは無理だとしても、場所の確認だけでもしておきたい。

県46も細くなったり広くなったりする。
田舎の県道の典型的パターンのひとつである。
進むこと4km弱、右手前方にそれらしき樹が見えた。
道が大きく左にカーブする手前で小さな橋(いかけばし)を渡ったところである。
(和気町の方から来るとカーブのところに『←室原すももの里』の標識がある。)
回り道をすれば樹下まで行けそうであったが、広い路側帯があったのでそこに車を停めて歩いた。
薄暮の中ではあるが何とか写真も撮れそうである。
落葉したエノキも樹形がよくわかって好みであるし、いかにも冬の夕暮れという雰囲気に似つかわしい。
続けざまに写真を撮ってあとは一路帰宅した。

                カヤとムクノキ
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ところで…吉永町は備前市に合併されたが、金彦神社の社叢とオガタマノキ以外は市指定天然記念物に昇格していない。
(オガタマノキの説明板は吉永町のままで直されてもいない。)
このあたり、なかなかややこしい事情でもあるのであろう。

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