香川県
巨木探訪:香川県(3)
県10をさらに西に戻り、県3との交差点を右折。
少し先を左手に入って行くと87番札所の長尾寺である。
境内に立っているのが「長尾寺のクスノキ(6.1m)」。
オーソドックスな姿形のクスノキであるが、やはり根張りはすごい。
周囲をベンチに囲まれ、お遍路さんの休憩所といったところか。
実際、ここにはお遍路さんが多かった。
観光バスでやってくる団体お遍路さんも数組、何気に見ていると案外あっさりと参拝を済ませて帰って行くようである。
休日を利用してとにかく短時間で周遊するお遍路さん…ま、私の樹行も似たようなものであるか…。

          クスノキ
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長尾寺を出て最初の交差点を左に曲がり少し東に戻れば、道路脇に「蛭子神社のムクノキ(3.5m)」がある。
蛭子神社自体が神社というより堂サイズで、その横にブロックに囲まれて立っている。
県指定天然記念物ということなので寄ってみたのだが、大きさとしてはちょっと物足りない。
昭和29年指定ということであるが、この時代の指定にはときどき首を傾げたくなる樹があることは経験済み。
県指定イコール町村指定よりも立派、とは限らないが、あまりケチはつけないでおこう。

               クスノキ
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県3に戻り左折し、県10を渡って直進する。
少し先を右手に入って行くと「下屋のムクノキ(5.5m)」がある。
この樹は正確な位置が判っていなかったのだが、行けば判るだろうと思い、とりあえず所在地近隣の神社まで行ってみた。
空地に車を停めて歩いて行くと、工場の屋根の彼方に珍妙な形の樹冠が見えた。
方向を定めて歩いて行くと樹の全体像が見えてくる。
ほとんど枝のない幹にはびっしりと蔓が纏い付き、てっぺんだけが分枝している。
怪獣を連想させる姿は、今にも動き出しそうでユーモラスである。
おまけに周辺が田んぼなので余計に目立つ。
樹下まで行ってみたが、幹に衰えが見られたのは蔓のせいか…?

               クスノキ
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