香川県
巨木探訪:香川県(8)
もう1本はその右手前方に立っている「善通寺の大クス(12.36m)」。
こちらも相当の幹周と立派な根元。
しかし樹勢が衰えてきているのか…説明板には樹高30m、と書かれているが、それほどには見えない。
幹周も数字上では「五社明神の大クスノキ」を上回っているが、どうしても見劣りしてしまう。

          クスノキ
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時刻は4時を回ったところ。
境内はさほどの人影もなく、テキ屋さんも店仕舞いに取りかかっている。
2本の樹を十分に堪能することができた。

善通寺を後に県48に出て、少し東に進んだところで多度津町に向かう県212に左折。
500mほど進むと左手の道路脇に「若宮神社のビャクシン(6.11m)」が立っている。
ちょっとの時間なので路側帯に車を停めて観樹。
ビャクシンと言えば『枯れた趣のある樹』というイメージが強いが、この樹は枝葉が青々と繁り、全体としてかなり大きな樹形である。
ビャクシン独特の捻れた幹なのかどうか、上を向いても枝葉に遮られて見えない。
余談であるが、隣接した喫茶店の名前も『はくの木』である。
(写真を拡大して見ていただければわかると思う。)

  ビャクシン  ビャクシン
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さて、残るは今回の樹行の最終地「津森天満宮のクスノキ(6.11、5.9m他)である。
県212を北上して高松自動車道をくぐった先で国11に右折し、少し進んで右手の県33 に入る。
そのまま北上して丸亀市内に入り、『城西町』の信号で左折して細い道を入って行くと天満宮がある。
入って行ったものの、この周辺はまったく車を置くスペースがない。
仕方なく信号まで引き返し、一つ戻った『中府町』の信号のそばのマルナカに駐車して歩いて行った。
余分な手間であるが致し方ない。
クスノキは傾いた夕日を浴びて境内のいちばん奥に並んで立っていた。
ここには他にも2本のクスノキの巨木がある。(写真略)

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ここで時刻は5時半。
本日だけで9時間に及んだ樹行も終了である。
あれだけ歩いたのに疲労は感じず、あるのは大きな満足感とこの地を離れる一抹の寂しさ…。

そのまま県33を東に進み、坂出北インターより瀬戸大橋を渡って帰途に着いた。

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