吉備中央町方面
巨木探訪:加茂川町再び(その1)
5月17日。
この日は朝から小雨が降ったり止んだりの鬱陶しい天気であった。
前日、いろいろ下調べをして計画を練っていたのであるがどうするか?
気は進まないがこのままの天気であれば出かけられないことはない。
しかし途中から本降りになったら困る。
だが、今日行かなければ来週と再来週の日曜日は予定が入っているので先送りになる。

迷った末、思いきって出かけることに決定。
今回の予定は17箇所。
無謀であるがどこまで達成できるか…?
細い山道で苦労した前2回の経験から、今回は軽四を使用することにした。

手始めはまず旧赤坂町からである。
西窪田の天満天神宮にナナミノキというのがあるらしい。
調べたところ、これが赤坂町では唯一の巨木であるようだ。
旧山陽町下仁保、西山団地の奥の方から続く道を入って行ったのだが…普通車が通れない道ではないがやはり狭い。
鳥居前のわずかなスペースに車を止め(こういうところが軽四の良さである)、石段を登って行った。
境内を見渡したがそれらしい樹はない。
登る途中にもなかったし、はて、これはどういうことであろうか…と落ち着いてよく見ると、拝殿右手の方にある樹に気がついた。
自然災害にでも遭ったのであろうか、主幹が途中で折れているが比較的幹周のありそうな樹がある。
樹木の知識にまで至っていない私には、それがナナメノキなのかどうかわからなかった。
ま、これ以上居ても仕方がない。
次、行こう。

次は旧御津郡御津町新庄、熊野神社の千年スギである。
赤坂町から御津町伊田に抜け、少し北に行ったところが新庄である。
目的の神社はすぐにわかった。
丘陵の斜面にあるのだが、そこまで舗装された細い道があるようなので車で登った。
鳥居の下のスペースに車を止め(普通車ではここまでは無理)、降りたらすぐに石段の横にあるスギが目に付いた。
ゆっくり見たいところであるが雨脚が強くなってきたので数枚の写真を撮り、樹肌に触れて辞した。
                 流れ柿 
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新庄からは旧御津町の中心である金川へ。
『森の神』さんのHPの一覧表によると金川に「西武藤のエノキ」という樹がある。
西武藤という地名は地図にはないのでネットで検索してみた。
すると「おかやま観光ガイド」のページに『御津町郷土資料館は町のシンボル的な存在であった西武藤邸を云々…』という文が見つかった。
御津郷土資料館は金川で県道31号線に入って300mくらいの左手にある。
建物の前に車を止めて見回したが、それらしい樹は目に付かなかった。
先を急ぐのでここもスルー。

旧加茂川町方面に向かって行くと2kmくらい走ったところで左手に杜が見える。
ここには『森の神』さんのHPに写真も載せられている素盞鳴神社のムクノキがある。
県道から直接入れそうにないので少し先の信号を左折し、杜の方向に向かったら細い道が神社まで続いていた。(やはり普通車では入れない。)
ここのムクノキは立派である。
幹にでっかい瘤があり、枝の広がりも良い。
こんな立派な樹がどうして無名なのか不思議である。
境内に鉄製の滑り台が一基。
ときどき近所の子供が遊びに来るのであろうか、郷愁をそそる。
私好みの樹であった。
                 流れ柿 
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素盞鳴神社から5kmくらい走ると今度は宇甘神社である。
朝日塾小中学校の少し先、左手の橋を渡るとすぐに神社がある。
ここはイチョウ(写真中央)が巨木に挙げられているのだが、鳥居左右のモミ(?)がかなり立派である。
イチョウはちょっと霞んでしまったような感じだが一応写真を撮り、旧加茂川町に向かった。
                 流れ柿 
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(続く)


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