吉備中央町方面
巨木探訪:賀陽町(2)
神社を後に307号線を挟んで反対側の道(307号線裏通りのような道)に入る。
少し進むと吉川小学校があるので校門前に駐車。
ここの校庭にはエノキとイチョウがある。
どちらも巨木というほどの樹ではないが『学校の木』(山陽新聞社刊)で紹介されていた樹で、秋になれば橙色のエノキと黄色のイチョウの対比が大変美しいそうである。
イチョウはまだまだの様子であるがエノキはかなり色づいていた。
こういう風景はいつ見ても懐かしさがこみあげてくるものである。
秋祭りの関係なのか、校門が開けられていたので遠慮なく校庭に入り風景を愛でた。

            エノキ 
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裏通りをそのまま進むとすぐに307号線に合流する。
そこから1kmほど先の西苅尾という地区に町指定のスダジイがあるはずなのだが…
残念ながら所在地の地番はどこを調べても出てこない。
ただ2006年版の岡山県万能地図によると(新しく買ったのだ)、307号線沿い近くにあるようである。
とりあえず拡大地図で見当を付けて一帯を歩いてみたのだが、それらしい樹は発見できなかった。
(注:岡山県万能地図の間違いは結構あると思われる。)
ここで時間を徒に費やすわけにはいかないので次の目的地へ。

次の目的地は湯原地区の大倉神社にある「湯原のウラジロガシ」である。
西苅尾から307号線を500mほど進むと広域農道との交差点があるので、そこを右折すべきであったのだがうっかり直進してしまい、気づいたのは馬越の槙谷ダムまで下ったところ。
かなり曲がりくねった道だったのでもう一度登って行くのは鬱陶しい。
地図を見るとダムの下流から県道472号線を上っていくと広域農道に戻れることがわかったので、こちらを選択。
広域農道に戻って左折し1.5kmくらい進むと県道78号線に突き当たるので右折。
2kmほど北上すると国道484号線との交差点があるので左折。
Yahoo地図では200mくらい先に神社のマークがあるのでそこか、と思って行ってみたのだが、そこには神社はなく公会堂があった。
ただ、なぜか公会堂の入り口の上に注連縄が張られているのだが…
どちらにしてもここにカシの巨木はない。
周囲を見渡し、ちょっと目に付く樹の下まで行ってはみたがこれも違う。
それ以上の手がかりは何も無く、ここはあきらめるしかなかった。

78号線に戻り2kmほど北上すると岡山自動車道の高架があり、その手前で左に入る道の角に大村寺への案内板がある。
左折して高架をくぐりさらに沿って進むと県道31号線と交差するのだが、道の向こうの角にも案内板がある。
31号線を渡って500mも進めば大村寺に到着。
ここにある「二代目錦松」はどっしりとした幹の落ち着いた松である。
一代目は県下一の松であったが昭和40年に枯死してしまったそうで、境内にはその勇姿を称える句碑があった。
二代目も少し樹冠のあたりの枝が枯れかけているように見えるのがちょっと心配である。

            二代目錦松 
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ちなみにこの寺には森重三玲の最高傑作のひとつと言われる茶室がある。(岡山市原から移築したそうだ)
また松の手前の小さな庭は三玲の弟子が作庭したとのことである。

大村寺を後にして県道31号線に戻ったところで左折し、2kmほど進むと上竹の中心部になる。
31号線の東側が山神地区なのであるがここに「上竹のクスノキ」がある。
所在地は確定できていなかったのだがyahoo地図には『くすのき館』といういかにもそれらしい名前の家屋があり、航空写真で見るとその近くの家にそれらしい樹が見える。
見当をつけて上竹荘郵便局の道路向かいにある細い道を右折したところ、彼方にそれらしき樹が見えた。
こういう瞬間は本当に嬉しいものである。
細い道を500mほど一直線に進んだ山裾の家にクスノキはあり、樹下が小さな三叉路になっているのでその片隅に車を停めた。
このクスノキは何と言おうか、なかなかすさまじいクスノキである。
主幹が根元近くで枝分かれし、それぞれが四方に発達しているので「覆いかぶさる」という表現がぴったりである。

            クスノキ 
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