真庭
巨木探訪:落合町+α
いつものように午後からの出発なのだが、行き先についてあまり下調べをしていなかった。
不備のまま出掛けるとロクなことはない。
迷っていた時にふと浮かんだのが「醍醐桜」。
どうせ開花の時期に行っても混雑して花を楽しむどころではなかろう。
この時期ならばわざわざ訪れる人もなく、また樹形そのものを見ることもできる。
日暮れまでに行って帰れる距離であろうと考え、急遽地図を調べた。
ただ、どうせ行くならばもう一つ二つおまけをつけておきたい。
時間があればそちらにも、というスタンスで出かけた。

行程はまず国53から県72に入って吉備高原都市を通過するという先日のパターンである。
吉備高原都市の中央の交差点で左折し国484を下り、県57になった先(先日の川合神社があるところ)で右折し県31へ。
東進し加茂市場で左折し県66へ入り、2kmほど進んだところで吉備高原北部2期広域農道(奥吉備街道)と交差するので左折。
広域農道は加茂川町から有漢町を横断(縦断?)し、北房町に至る。
北房町で国313に突き当たるので右折。
まずは行きがけの駄賃で、1kmほど進んで右手にJOMOのGSがある所を左折。
中国縦貫道に当たったところで右折したら…エーザイの工場の脇道だった…のだが、その先に細い道が続いている。
とりあえず車を工場の横手に停め(休日なので)、少し歩くと右手に神社があった。
五名八幡神社という神社で、ここにはモミの巨木があるはずである。
実は裏参道から入った形になったのだが、そのまま境内を横切り表参道に進んでみた。
参道はモミ、スギなどの高木が立ち並び、手入れも行き届いていて良い雰囲気である。
結局いちばん大きなモミは裏から入って右手の樹であろう、と判断し、とりあえず写真を撮った。

                クスノキ
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国313に戻りさらに3kmほど東進したところの信号で左折、県84に入る。
信号の傍らに既に醍醐桜の案内板があった。
そのまま道なりに進んで行くと4kmほど先の左手に案内板があるので別所地区に下る。
そこからは細い道を登って行くのだが、さすがに有名な桜だけあって所々に案内板があるので迷うことはなかった。
『マイクロバス以上の大型車は通行禁止』の看板があるところを見ると、やはり桜の時期には団体が押し寄せたりするのであろう。
道は整備されているが、その幅員からすると大変な混雑になるのだろうと思われる。
桜を見てみたい気はするが、状況を想像すると願い下げである。
上って行くこと4km、右手に第一駐車場がある箇所で左手上前方に醍醐桜が見えた。
見た瞬間にドッキリするくらいすてきな樹形である。
第一があれば第二駐車場もあるはずであるが、道を上り詰めたところの左手に桜に至る道があったので、近くのちょっとしたスペースに車を(無断で)停めた。
丘に向かって行くと、なるほど、写真で見た通りの感動的なロケーションである。
何も無い(というか、整備された)丘の上にポツンと立つ勇姿。
樹医の治療が施された痕が少し痛々しいが、元気そうである。
時節がら人気もないのでゆっくりと観ることができた。
(人気がないのを幸いにロープの中にも入らせていただきました。)

           クスノキ
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日暮れまでにはもう少し時間があるので、もうちょっと足を伸ばすことに。
県84に戻りさらに北上すると2.5kmほどで県32に突き当たるので右折。
ここで注意しなければならないのは、突き当たる直前に県84がループしていることである。
最初、感覚的に左折してしまい、国181に当たったところで気がつき引き返した。
県84との合流点から約2km進むと右手に木山神社があるのでそこを右折する。
300mほど進むと左手の山裾にある大きなイチョウが目に入る。
勝山町指定の「観音堂のイチョウ」である。
路側帯の少し広いところに車を停め、そちらに続くであろう細い道を登って行った。
このイチョウは菩提寺のイチョウに次いで2番目に大きいイチョウだそうである。
数字的には河原のイチョウの方が大きいのでは…?と思うが、石段を登り横手に回ってみるとその大きさは半端ではない。
幾つかのヒコバエを従えた主幹、根張り、枝ぶり、どれを取っても感動的であった。

                クスノキ
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さて、ここでタイムアウト。
とりあえずメインディッシュ2品を片付けたので満足した。
帰りは来た道をそのまま戻ったのだが、秋の休日のこと、北房インターのあたりは混雑していた。
広域農道をぶっちぎりで帰ったのだが、北房インターから岡山インターの出口までの所要時間は1時間10分。
もしかしてこちらの方が早いかも…?

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