真庭・久世
巨木探訪:久世町(4)
      →鏡野(8)より
中谷神社から2kmちょっと進むと旧久世町余野で、ここには上述の大津神社がある。
『久世町の文化財第3集・久世町の樹木』によれば裏手の山に3m級のスギが4本あるらしい。
道路脇に神社への看板があったので、それに従って右手の道に入って行った。
100m先を右手に曲がり、5〜60m先を左手に曲がって進んで行くと神社の車祓所らしいところがあったので駐車。
ここは境内の横手の方になるのだが、正面の方に回って行くと、この神社、なかなか規模の大きい神社である。
石段の下方には広い駐車場と公園のように整備された敷地があり、境内には拝殿以外にも何やかや建物がある。
裏手に回ってみると、なるほど立派な杉林があり比較的太いスギも何本か見えた。
境内を一回りしていちばん代表的と思われるスギを写真に収める。
スギが成長して建物の庇に近づき、樋が圧迫されて壊れていたのが面白かった。

                スギ
地図はこちらへ

さて、次は本日の予定の最後「守吉神社のムクロジ」である。
県82を目木川に沿って下って行くと大津神社から約5km、道が大きく右にカーブを描き、カーブを抜けた辺りの道路右手に守吉神社の鳥居があるのだが…
ここで神社の少し手前、左手の道路際にある1本の樹が目に留まった。
なかなか立派な樹のようである。
それは後回しにするとして、とりあえず神社の鳥居をくぐって石段の下に駐車し、まずは神社の探索。
比較的大きな数本の樹を調べた結果、幹周と葉の形から(葉は高い位置にあるのでよく見えなかったのだが…)これがムクロジであると判断した。
資料ではここのケヤキとモミも結構大きいらしいのだが、ケヤキはそんなに目立っているようには思えなかったし、モミは不明。

                サザンカ
地図はこちらへ

神社から出て先ほどの樹に向かう。
目通りよりも低い位置で幹が分かれているが、根回りはそこそこある。
樹肌のよじれ具合からしてヤナギだろうか?
樹肌の風合いと根回りの太さからしてかなりの樹齢であろうと思われる。
雰囲気が好みだったので、これも写真に収めた。
(帰宅してから花序の形を調べるとマルバヤナギのようであった。)

           サザンカ
地図はこちらへ

無事に予定は終了。
数を回った割には大物が少なかったというのが本日の感想である。
帰路は守吉神社のすぐ西から県330に入って目木川沿いに南下し、大庭で県329に合流。
少し下った古見で福田大橋を渡って国313へ。
落合町から県66を抜けて加茂川町で広域農道→国429、そして県72という先日(4/25)と同じルートで帰った。

注1:その後再調査をしたところ、千代稲荷のムクノキは鳥居のすぐ南にあったということなので現存していないようである。また森原神社のヒノキと山城のカチグリは伐採。
  以前探索した鏡野町寺和田の大ガシも伐採とのこと。

注2:樫東のヤナギは『久世町の樹木』に掲載されていた。それによると幹周は根元から0.9mの位置で2.8mということである。樹種はタチヤナギらしいとのこと。背後の空地は茂瀬公園という名称である。


一番上へ