蒜山方面
巨木探訪:蒜山方面(2)
右折して600mほど進むと四つ辻がある。
傍らに小さな川があり、そこに架かっている橋の袂に立っているのが「郷原のオオバヤナギ」(別名:田部のオオヤナギ)である。
ヤナギ特有の捩れた幹は苔生し、見上げると所々にヤドリギが見える。
いかにも風雪に耐えてきました、という風情。
樹高は20mということであるが、そうは見えない。
よく見ると主枝が折れてしまっているようであるが、若葉は青々と繁っており、樹勢は悪くはなさそうだ。

                オオバヤナギ
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ここから200mほど左手に進み、突き当たったところで右折。
そのまま進むと再び国482に戻る。
資料(蒜山の文化財)によれば『JAまにわ川上支所の裏側、山裾を走る道をしばらく進むと、岩ザクラと呼ばれる一本の巨樹がある。』とのこと。
交差点を直進しJAの裏手に続く道を上って行く。
上った先は川上小学校の校門前。
あらっ??
この短い間にサクラは無かったぞ…?
とりあえず校門前の広いスペースに車を停め、周囲を見渡す。
が、やはりサクラは無い。
すると下りの側か、と思って下って行くと、右手の林の中にちょっと巨木らしい樹が見えた。
とりあえず確認せねば、と思い、下りの途中から右手に入る道の入口に路駐して歩いて行くと…
少し先の林の中に異様な雰囲気の樹がちらっと見える。
むむ、これか!?
辿り着いてみると、これぞ間違うことなき「岩ザクラ」。
資料には『道路すれすれの所にある大きな岩を包むように根を下ろしていることからこの名が付いた』と記されているが、確かに根の下には大きな岩がある。
というより、サクラが岩に乗っかっている、といった感じ。
そしてその根は岩に沿って幹の立ち上がりから後方へと伸び、横から見るとこれはまるで大きなナメクジである。
なぜにこのように成長したのか、まったくもって不思議な姿。
一部に樹医の治療の跡が見られた。

 ザクラ ザクラ
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要するに探索する道が1本誤っていたわけだが、それにしても諦めなくてよかった。

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