久世町方面
巨木探訪:〜久世町(5)
南西部地区周回を終えて県32に戻り東進し、国181に合流。
ここからは帰路なのだが、もうひとつ大物が残っている。
勝山町の中心部に入る手前、ベスト電器の西側にある細い道を南に入って行った先の地区に「江川のカツラ」という巨木があるはずなのだ。
資料によると幹周14.0m、県下最大のカツラである。
しかしこのカツラ、所在地の地番はわかっているのだが、地図上では表記されない地番である。
しかもこの大きさながら指定は受けていないので、文化財の資料には載っていない。
カツラという樹はもともと清流を好む樹なので、地区内を流れる谷山川沿いを探索するしかない。
民家のすぐ傍らにあるとは思えないのでとりあえず地区のいちばん奥まで進み、そこから徒歩で川沿いの道を山の中へと登って行った。
かなり登って行ったがそれらしき樹は見当たらず。
引き返してもう一本の道の方にも行ってみたが、こちらにも見当たらない。
地番からするとそんなに山の奥の方とも思えないのだが…
「江川のカツラ」発見できず。

ここで相当時間を食ってしまった。
陽は西に傾き始めている。
急がねば。

勝山町の中心部の東端あたりで、右手にある大上橋を渡ると久世町草加部地区である。
橋を渡って左折し、300mほど進んだ右手の奥の方にある大上八幡宮にエノキの巨木があるはずなのだが…。
ところが橋を渡って左折した途端、右手道路沿いに立派なエノキの巨木が立っていた。
はて、これは資料には無かったはずだが…?
しかしスルーするには惜しいほどの巨木、やはり放っておくわけにはいかない。
橋の袂の少し道の広い所に車を停めて写真に収める。
道路沿いということで樹冠の一部は伐採されているようであるが、樹勢は頗る良さそうである。

                エノキ
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そして大上八幡宮の方であるが、こちらは石段の下にある藪の中に比較的大きな樹があったのだが、これが該当する樹なのかどうかはわからない。
そんなに巨木とは思えなかった。
(後日『久世町の文化財』を再度調べたところ、道路沿いのエノキは「草加部のエノキ」として記載されていた。幹周は3.65mとのことである。大上八幡のエノキは準名木扱いで幹周3.4mとのこと。藪の中の樹なのかどうかは不明のままである。)
国181に戻り東進し、久世町の町並みを通り抜ける。
久世中学校の少し手前で左手を見ると、少し高い位置にこんもりとした形のイチョウが立っている。
「薬王寺のイチョウ」である。
以前の久世町探訪の際にスルーしてしまっているので立ち寄ったのだが、生憎と時間が無い。
おまけにこのイチョウは寺の塀の外側の狭い場所に立っているので近づくこともできない。
一段下の空地から写真を撮って次へ。

                イチョウ
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久世町上河内で熊野神社の方に向かう。
熊野神社といえばもちろん五本杉であるが、今日はそちらが目的ではない。
以前に五本杉を探訪した際に駐車した圓融寺、ここのモミも結構大きい、と探訪記に書いたが、この時には写真は撮っていなかった。
ところが後の調査でこのモミの幹周は3.4mであることがわかり、せめて写真だけでも撮っておこうと思ったのである。
国181から圓融寺までは5分もかからない。
さっさと写真に収めて撤収。

                モミ
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