新庄方面
巨木探訪:新庄村(3)
さて、この滝の近くにはもう1本巨木がある。
「不動滝のカナマキ」なのだが、再度本を引用。
『不動滝の右手山腹に、田浪に通ずる旧道(現在の舗装道の上)があり、その道端に大きな緑陰をつくるのがこの木である。
この旧道というのがどこから始まっているのかがよく判らなかったのだが、駐車したところに戻ってふと見ると、道路の反対側に『不動滝つつじ公園』という道標があった。
道は山腹の方向に伸びているので、もしやこれが旧道に通じているのではあるまいか?
登って行くと道は左に曲がり、右に曲がり、再度左に曲がってから真っ直ぐに伸びている。
最後に左に曲がってから80歩ほど進むと、またしても冴えている私の勘、左手の道端に例の木札の付いているカナマキを発見した。
幹周は3.35mである。

                カナマキ
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とんとん拍子に発見が続き、あとは最後の探訪「茅見のコブシ」を残すのみ。
来た道をどんどん戻る。
国181に出て『道の駅』を通り過ぎて300mほど戻ると、右手に県58の続きがあるので右折。
この奥の方が茅見地区である。
地図によると1kmほどで県58は左手に逸れるが、まっすぐ進んだ方に行けば良いようである。
本には『荒神さんの境内にあるが、道端にあることから通行の妨げになったり、送電線の邪魔になったりで、幾たびとなく枝打ちの対象となったであろうが…』と記述されている。
荒神さんは地図に記載されていないが、送電線がすぐ傍にあるということは真っ直ぐ進んで行けば辿り着けるはずである。
細い道を進んで行くと、果たして道端の右手に簡単に見つかった。
うまい具合にすぐ側にゴミステーションがあり、道幅が広くなっているので駐車。
このコブシは幹周3.14m、県下で3mを越えるコブシというのはこの樹だけである。
本の記述通り、一部の枝は送電線に引っかかる位置にあり、実際に大きく枝打ちされた痕も見られる。
しかし樹勢は良いようである。

                コブシ
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これで新庄村の探訪は終わりである。
「茅見のコブシ」に辿り着いたのが17:10。
実質の探訪はわずか1時間20分であった。
あっけないと言えばあっけないが、とりあえず予定していた樹すべてを探訪することができて良かった。

時間があれば湯原温泉にちょっと寄り道をしようと思っていたのだが、そろそろ日暮れである。
おまけに往路の電光掲示板には『蒜山SA渋滞』と記されていた。
帰路が遅れるとそれだけ高速が混む惧れがある。
慌ただしいが帰宅することにしようと県55を抜け、湯原から高速に入ったのが17:35。
しかし、北房ICを過ぎたところから渋滞が始まっていた。
渋滞は有漢まで続き、帰宅したのは19:48。
やはり連休に高速を使って遠出するものではないな…。

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