嬉しい出会い・岡山市西部
巨木探訪:岡山市北向きコース(4)
「古森神社のムクノキ」
天津神社への道を元に戻り、十字路のところで今度は右手に入り旭川沿いに進む。
しばらく行くと左手に旧御津町と建部町の境である鹿瀬橋が見える。
橋のたもとを少し過ぎたところで左折すると国道53号線に出られるので、それから橋を渡って岡山方面に向かう。
鹿瀬の集落が途切れたところに『ヒラキンライズ球場』があるので、球場の側を左折。
すぐにもう一度左折しヒラキン社員寮の横を通り、寮のはずれを左折すると右手に古森神社がある。
普通車でも十分入って行ける道である。
境内に入ると、右手やや奥に町指定天然記念物のムクノキがある。
ムクノキとしては県下第3位の巨木だそうで、なるほどどっしりとしており、時の重みを感じさせられる樹である。
じっと眺めていると昔の田舎の森の中にワープしそうな気分になる。
地上数mで主幹の分かれ目が裂けてしまっているが樹勢は良さそうであった。
                ムクノキ
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「実成寺跡のイチョウ」
国道53号線を岡山方面に戻り、往路との合流点(かつらぎ橋の信号)を過ぎ、JR津山線を跨ぐ橋を越えるとすぐに『御津野々口』の信号がある。
ここを左折し集落内に入って行くのだが…実成寺跡に辿り着くのには大変な苦労をした。
まず集落内に入り、この辺りであろうと目星を付けた道に入ると行き止まりであった。
細い道を苦労してバックし、少し道の広い所まで戻り、路肩のスペースに車を停め歩いて探したのだが…なかなか山の方に上がっていく道に行き当たらない。
『森の神』さんのHPでは車で上まで上がれる、と書かれていたのだが…?
集落内をしばらくうろつき、ようやく山の方に登る道を見つけた。
途中から舗装されていない道を登ると、目の前に広い空き地が現れた。
誰かの墓所らしい。
私は、今でも旧実成寺の檀家の墓場があって、そこに墓参に来る人のために駐車場があり、車で簡単に入れる道があると勝手に思い込んでいたのだ。
空き地の左手に溜め池があり、そこの堰堤に立つと…眼下に大きく聳えるイチョウの樹があった。
高い位置から見下ろすというシチュエーションもなかなか良いものである。
堰堤を渡った端から寺跡に下りる山道があり、ようやくイチョウの下に辿り着くことができた。
ここのイチョウもかなりの幹周である。
低い位置から2幹に分かれ、県南では最大級であるとか。
もちろん町指定記念物である。
帰りは寺跡から下方に続く山道を下ったのだが、下りた所は最初に車で行き止った場所であった。(笑)
                イチョウ
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さて、実成寺跡に辿り着くのに苦労した最大の原因は…?
それは帰宅してから気が付いたのだが、yahoo地図を参考にしたことである。
yahoo地図にはなんと、溜め池が記されていないのである!
これでは判ろうはずもない。
そこでマップル地図‐ちず丸であらためて調べてみると、こちらにはちゃんと池が記されていた。
ここを訪れる場合のアドバイスとしては
・車で墓所の空き地に辿り着くためにはマップル地図の拡大図を用意し、池を目標に道を確かめながら走る。(マピオンでもOK)
・万が一道を間違えた場合、地区内の道は細いので軽四をお勧めする。
・歩いて行く場合、53号線の信号を入ってすぐの変形十字路の右手にある農機具庫の横か、少し先のコミュニティハウスに車を停め、地図を確認しながら登る。

さて、これで北に向かう探訪ルートは終わりである。
あとは国道53号線を岡山に帰るだけである。
おまけであるが、環境庁データベースにはルート途中の御津伊田に幹周4.95mのイチョウが記載されている。CVSでは寺社所有となっているので調べてみたが、伊田には八幡宮がひとつあるだけである。しかしこの八幡宮にはイチョウはなかった。どこにあるのか、所在不明である。
もうひとつ。
ルート近辺で御津河内の徳倉(徳蔵)神社の樹林が県の郷土記念物に指定されている。
(徳倉と徳蔵、どっちが正しいのだろうか?)
単体での巨木はないが、かなり大きなシイガシが群生しているので、時間があればこちらも訪ねてみたら良いかも。


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