御津町
巨木探訪:御津町(補遺2)
今回紹介する樹は、いずれも樹行を始めた頃にリストアップしたにもかかわらず、なかなか所在の掴めなかった樹である。

最初のリスト作成は『山の神』さんのHPから引用。
この時は所在地が『御津町○○』だけで地番もまったくわからず。
「天神社のイチョウ」と「華光坊のムクノキ」は社寺で検索したり、御津伊田の地図を調べてみたが見つけることはできなかった。
「西武藤のエノキ」については探索の過程を『加茂川町再び』に書いているが、検証はしていなかった。

その後、参考図書を漁っているうちに、この出典が『樹々のかがやき(平成14年版)』であろうことが判明。(3本とも略図付きで掲載されている)
地番についても「天神社」と「華光坊」は突き止めた。
さてそこで改めて地図を検索してみたのだが、やはり記載されていない。
これはもう現地に赴いて調べるしかなかろう、と探訪したのは樹行開始から1年後、昨年の6月であった。
(比較的近い所なのでいつでも行けるだろう、と後回しになり、実家に帰ったついでに探訪した。)

「西武藤のエノキ(2本)」
探訪は昨年6月6日である。
武藤家は金川で酒造を営んだ旧家で、明治時代の当主寿太郎は初代金川村村長、武藤銀行頭取、金川水力発電社長、私立金川中学校校主などを務めたそうである。
この旧家跡は現在、御津町郷土歴史資料館となっており、エノキは中庭と建物の南側に1本ずつ立っている。
『樹々のかがやき』には草叢の中に蔓の巻き付いたエノキの写真が掲載されているので、資料館として整備されたのはその後ということになる。
前回は外側からちらっと見て、それ以上の確認を怠ったのであるが、改めて探すとすぐにわかった。
2本とも蔓を取り払われてきれいな姿になっているが、南側のエノキは建物の間の狭い敷地に閉じ込められている。
幹周は4.2mと3.7m。

                クロガネモチ  
    クロガネモチ    クロガネモチ
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