プロローグ
巨木探訪:探訪のヒント
今回の探訪でのヒント、それは「有名な樹は自治体の天然記念物や重要文化財になっている可能性が高い」ということである。

ということで今度はあちこちの自治体のHPを検索してみた。
確かに収穫はあったのだが…残念なことにその数は少なかった。
これはもともと旧市町村がHPを作っていなかったのか、それとも大合併で旧HPが消えてしまったのか…?
あるいは天然記念物や文化財のPRに熱心でないのか?
そのあたりは定かではないが、もうちょっと力を入れてもらいたいものである。

また新たなヒントとなった「平成14年岡山地方振興局 巨樹・老樹・名木等百三十選」であるが、これについても詳しい知識は得られなかった。
「樹樹のかがやき」についてはデジタルミュージアムに項目が見つかったが、それ以降のページはない。
そして現在は岡山地方振興局自体が無いのである。
平成17年4月より県下に9箇所あった地方振興局は再編され、3つの県民局になってしまった。
これにより旧振興局のデータを探すことはネット上では不可能になったのである。
これはその後に知った「美作名木100選」や「東美作路名木100選」も同様である。

もうひとつ。
山陽新聞社刊の『岡山の樹木』の巻末にある一覧表、これは岡山県緑化推進委員会が1987年に発表した「岡山県の巨樹・老樹・名木」から抜粋されている。
ところが緑化推進委員会はいつのまにか(社)緑化推進協会に進化し(組織としては岡山県庁の生活環境部自然環境課と関わりがある)、それはそれで喜ばしいことなのであろうが、やはり過去のデータを見つけることはできなかった。

まぁ、かれこれ20年も前のデータである。
思えば二昔。
パソコンの普及していなかった時代のことなので仕方あるまい。

そんな中で比較的新しいデータを発見した。
ひとつは『森の神』の管理人さんが記事の中で「環境庁のデータによると〜」としばしば書いておられたので環境庁のデータを探してみた。
それがこれである。

「環境庁巨樹データベース」
http://www.kyoju.jp/data/index.html
これまた数多くの樹が載せられている。
中には新発見の樹や所在地が明記されているものもあり、参考になる。
逆に所在や名称が曖昧なものも多々あるが…
しかしこれとて最新のもので2000年のデータ、その後に消失した樹もあろう。

もうひとつは身近なところで岡山市のデータである。
これは昨年のデータなので岡山市に関しては大いに参考になった。

http://www.city.okayama.okayama.jp/toshi/ryokusei/homepage/midori/hogo/hozonzyu/hozonzyulist.htm

しかしこの一覧表を見ると、指定保存樹の番号が抜けていることに気付く。
おそらく自然災害や諸般の事情で伐採され、抹消された樹たちなのであろう。

同様のことは日本中、いや世界規模でも起こっているはずであろうが、寂しいことである。

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