勝田町
巨木探訪:〜勝田町(3)
充実感を覚えながら国373に戻る。
1kmほど下ると部分開通したばかりの中国横断自動車道の高架があり、そのすぐ先の筏津橋を右折。
ここから大規模林道(粟倉木屋根原線)に入り、再び勝田町に戻る。
峠を越えて1kmほど下ると右手に分かれる道があるので右折。
東谷川の支流に沿って山の方に向かって行くと「戸国家の丹波栗」があるはずなのだが…
まったく不明。

引き返してさらに2kmほど下ると三叉路がある。
ここで林道と別れて左折。
300mほど進むと左手の山裾に立っているひときわ大きな樹が目に入る。
よく見ると小さな鳥居や『とくに神社のカゴノキ』という水車を加工した手製の看板がある。
これが勝央エリア最大、県下では第2位の「若宮神社のカゴノキ」(別名:戸国のカゴノキ)である。
幹周は5.3mで第1位の総社市「滝山のカゴノキ」とほとんど変わらない。
主幹はゴツゴツと節くれ立っており、カゴノキ特有の鹿の子模様の樹肌はほとんどわからなくなっている。
これほどカゴノキらしくないカゴノキは初めてである。
根元に祀られているのが若宮様で、『とくに神社』というのはカゴノキの所有者が戸国家であることから自称したのであろう。
この地域には戸国姓が多いようであり、所有者の戸国家はカゴノキの少し北側にある家ということだったのだが、倒されて残骸のみが残っていた。
これから建て替えるためなのか、子孫が絶えてしまったので打ち壊したのか、それは定かではないが…

  ムクノキ  ムクノキ
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これで勝田・西粟倉の探訪予定は終了。
意外に早く周ることができたので、ここは隠し玉をひとつ追加。

カゴノキから南下して行くと梶並地区から来る県357に突き当たる。
ここで進路を左手に取り、山越えで大原町に抜け国429に出る。
国429を西方に戻って行くと3km弱で滝地区に至る。
道が大きく右にカーブした先に滝集会所があるので、ここで左折し集落内を南下して行く。
800mほど進んだところから右手の奥の方に『田井のエノキ』があるはずなのだ。
所在地は井上神社となっているのだが…
地図には井上神社は記されているのだが、近くまで行っても神社らしき社叢も建物も見えない。
おまけに途中から、またもや防獣ラインが行く手を阻んでいる。 せっかく寄り道したがこれはもう諦めるしかない。

稲刈りが終わった頃にリベンジするしかなかろう。

最後で不発に終わったが、今回も数々の巨木を訪ねることができて満足である。
帰路は往路をそのまま戻った。

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