勝北町
巨木探訪:勝北町
9月最後の日曜日、なかなか爽やかな気候である。
以前から気になっていたが、1ヵ所だけで時間がかかりそうな場所の探訪を果たすことにして、奈義町に向かうことにした。
もちろん実際には1ヵ所だけでなく、その周辺、勝北町と勝央町の残りも探訪するつもりである。
この方面は最近行っていないので、ちょっと気分も一新、というところで…

まずは県27→国484で『美作やまなみ街道』へ。
東津山で国53に入って北上し勝北町に至る。
旧勝北町の中心部である新野東地区『工門』の信号を左折し県348へ。
2kmほど進んだところで右手の山の上の方に向かうと新野山形地区の山形八幡宮があり、ここのスギとヒノキが最初の目的だったのだが…地図を頼りに行ってみたが八幡宮自体がわからない。
というか、この道を登って行けばあるはず、という未舗装の道がなぜか柵で仕切られ、入れないのである。
しかもこの柵、かなりしっかりできており、どう見ても行く手を阻む意図ありあり。
これはさすがに諦めざるを得なかった。

出鼻を挫かれてしまったが、気を取り直して『工門』の信号まで戻る。
そのまま信号を渡ってすぐに左折し、400mほど進むと右手に二松神社がある。
ここのヒノキが名木百選に選ばれているので立ち寄ってみた。
こぢんまりとした神社の社殿の横に立っているヒノキ、幹周は3.1m。
ちょっと窮屈そうな感じである。

                ヒノキ
地図はこちらへ

国53に戻り東進し、次は『日本原』の信号を左折して県450に入る。
2kmちょっと進んだ先の四辻(広戸小学校の500mほど北)を右折。
道なりに1kmほど進むと左手に広戸神社がある。
ここにあるのが「尼子スギ」と呼ばれる巨スギで、町教育委員会のの説明板には幹周5.6mと書かれている。
しかし名木百選の高札には6.5mと書かれているし、資料でも6.4mと記されているので、後者が本当なのであろう。
堂々たるスギであるが、てっぺんと枝の一部に枯れが見られる。
すぐ傍に避雷針が立てられていることから察するに、以前に落雷に遭ったのであろうか?

                スギ
地図はこちらへ

来た道を戻るが、先ほど右折した四辻には曾て「西村のエノキ」と呼ばれる巨木があったそうで『榎跡』の碑が立てられている。

            エノキ

平成2年の広戸風で倒木してしまったそうだが、碑まで立てられているところをみると相当な巨木であったのだろう、と思い帰宅してから調べてみると、幹周2.7m。 ありゃりゃ、意外と小振り…。
余談であるが、勝北町の天然記念物の樹はいずれも小振りである。
「尼子スギ」意外に指定を受けているのは「五穀寺の紅梅」「金剛寺のギンモクセイ・ツバキ」「新善光寺のサルスベリ」「西加茂神社のナナミノキ」「朝吉神社のツクバネガシ」であるが、いずれも巨木ではない。
よって、これらは探訪しないこととした。

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