奈義町
巨木探訪:〜奈義町(3)
国53に戻り奈義町に入って行く。
次の探訪地が今回のハイライト。
『日本原』の信号から約2km先の『滝本』の信号を左折。
まっすぐ進んで行くと1kmちょっとで那岐池の手前に『滝神社』への案内標識があるのだが…実はここから先は陸上自衛隊の演習場で、道は未舗装である。
演習場の中に勝手に入っていいものかどうか、ちょっと迷ったが滝神社へ参詣する人もいるだろうし、滝山渓谷を訪れる人もいるだろう。
演習場といっても毎日ドンパチやっているわけではあるまい。
未舗装の道がどこまで進めるのかはわからないが、とりあえず行ってみることにした。

                案内標識


地図を見るとかなり道が入り組んでいるようだが、実際に走ってみると3ヵ所の分岐点に『←滝神社』の案内板が立てられており、道に迷うことはなかった。
途中で自衛隊の輸送トラック隊に出会った時には、誰何されるのではないか、とちょっと緊張したが…。
最後の案内板から先は道の様相が一段と悪くなったが、軽四でも走れないことはない。
最終的に神社麓の駐車場に到着。
他にも数台の車が駐車していたが、おそらく滝山に登山する人達であろう。

さて、滝神社へはここから900mの距離を登って行かなければならないのだが、予想通りかなりの山道、さすがに何度も息切れがした。
それでも汗をかき、喘々言いながら何とか神社に到着。
ここの神社の御神体は正面にある雄滝である。
滝の右側には社殿がちょこんと小さく鎮座しており、左側には御神木であるトチノキが立っている。
このトチノキは資料には載っていない。
『山の神』さんのHPで見て、是非とも観たいと思ったのである。
幹周は目測3mくらいか…根元近くには洞がある。
樹齢はわからないが神聖さを感じる樹である。

                トチノキ


滝から左手に続く登山道を10mも行くと、もう一つの目的である「三光スギ」が立っている。
名木百選では幹周6m、資料では5.4mであるがこの差の理由はわからない。
『三光』という名前の由来も記されていないのでわからない。
姿形はオーソドックスでありスッと伸びているスギである。
足元が怪しいので樹下まで行って触れることはできないが、とりあえず観ることができて満足。

                スギ
地図はこちらへ

これで本日の最大の目的は果たした。
後は消化試合みたいなものである。
足元を確かめながら下山。
それにしても今まででいちばん体力を消耗したポイントであった。

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