たつの市+α(1)
巨木探訪:たつの市+α(1)
連休2回目の樹行は5月3日。
この日も午前から時間を取っていたのだが、生憎なことに前夜は明け方まで雨。
天気は回復してきたものの、足元の悪い山中などは避けたい。
また連休で人出の多そうな方面も避けたい。
考えた末、兵庫県の続きを探訪することにした。
少し出発が遅れたので、今回は比較的近い『たつの市』を中心にコースを組み立てた。

最初の探訪地は、たつの市新宮町。
これくらいの距離ならば、あえて高速を使うこともあるまい、と一般道で新宮町に至る。
ただし国2を走るとちょっと遠回りになるので、途中から県5に入った。
たつの市市街で県5から国179へ。
新宮町に入って『新宮三叉路』の信号で国179と別れて県26に入ると、わずか250mほどで右手に新宮八幡神社がある。

「新宮八幡神社のエノキ・ムクノキ」
八幡神社の広い駐車場の真中に3本の樹が立っている。
南側からムクノキ・エノキ・ムクノキの順であるが、この樹たちの特徴は北側のエノキとムクノキは根元で癒着しており、
さらにエノキと南側のムクノキは伸びた根が繋がっているという、大変珍しい形態になっていることである。
一種の珍木、あるいは奇観と言ってもよかろう。
樹齢はともに推定380年、最も大きいエノキは幹周4.27mで、3本ワンセットで市天然記念物である。
近年になって空洞や損傷が目立つようになってきたため、市が『椋の木基金(椋の木を守り共に生きる会)』活動を行なっているとのこと。
確かに根元には青々としたクローバーの絨毯が敷き詰められ、手厚く保護されているようである。
そして新緑の枝をいっぱいに伸ばしている樹の光景は、非常に美しく感動的である。

           ケヤキとムクノキ

 ムクノキ   ムクノキ

 説明板 説明板
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新宮八幡神社から国179の方に進むと、2.5kmほどで右手の新宮町平野地区に栗栖神社がある。
ここの参道にスギの巨木があるのだが、地区内の神社に至る道が恐ろしく狭い。
軽四でないと絶対に通れないような幅員である。
どこかに車を止めて歩いて行こうにも、止められるような場所もない。
残念であるが、ここは諦めることにした。

国179をそのまま進み『福栖橋東』の信号で右折、県434に入る。
2kmほど行った所に「首篠八幡神社のイチョウ」がある。

「首篠八幡神社のイチョウ」
市天然記念物、樹齢不明、幹周4.25m。
人気のない湿った空気の中、境内の一段高い位置に立っている。
比較的若い樹のように見えるが、実際はどうなのか・・・。
境内には他にも御神木のスギの巨木(4m級?)と根張りの良いエノキ(3m級?)もある。

   ムクノキ    ムクノキ

   ムクノキ    ムクノキ

   ムクノキ    ムクノキ
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