津山市
巨木探訪:津山市(5)〜
連休最後の日、この日は完全オフの日にして午前中から樹行に出かけた。
時間を十分に取って北の方に向かう計画である。
行き先は阿波村、加茂町。
いろいろ観たい樹があるので、期待を胸に10時過ぎに出発。
ルートはまず美作やまなみ街道を終点まで直進し国53に出る。(昨日と違って国484ドイツの森の手前での渋滞はなかった。)
右折して鳥取方面へ。

高野の信号を過ぎ600mほど走ったところで左折して県346に入る。
JR因美線の踏切を越えると、正面の四つ辻の角に見えるのが「才の木(アカメヤナギ)」である。
周囲の風景にマッチして美しい。
名木百選に選ばれており、樹下にある『才の神』の石碑の御神木だそうである。
足の神としても信仰されており、昔は足が良くなった御礼に草鞋が吊るされていたとか。
若葉を繁らせているが、主幹の部分は大きな空洞になってしまっており心配される。

           アカメヤナギ
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国53に戻り北上。
1kmほどで加茂町方面に向かう県6が分岐している。
分岐点の左手にあるローソンで昼飯用の弁当を購入。
そのまま県6を北上し、JR美作滝尾駅の手前で左折(←美作滝尾駅の標識あり)。
この道は旧県道である。
加茂川に架かる加茂橋を渡ると右手に「掘坂の赤ケヤキ」が見える。
樹冠は欠損しているが幹は太くて逞しい。
この樹もどこのデータにも出てこないのだが山陽新聞のスクラップで見つけた。
それによると傍らの家はかつて酒屋を営んでいたとのことで、当時はそれなりに賑わっていた県道だったのであろう。
すぐ傍に車を停めるスペースは無さそうなので、少し先の美作滝尾駅まで行って車を停めた。
樹は新聞の写真では名前の通り幹が赤味を帯びている。
白くなったのはいつからなのだろうか…?
忘れ去られたように立っている樹は何も語らないが、これからもここで人々の生活を見守っていくのであろう。

           赤ケヤキ
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余談であるが、美作滝尾の駅は映画『フーテンの寅さん』の映画のロケに登場したことで有名になった。
と言っても、田舎の鄙びた駅である。
観光客がひっきりなしに訪れるというわけでもなく、それどころか駅前にはロケの記念碑も立っているが人っ子一人いない。
ここにあるのは郷愁だけである。
           美作滝尾の駅

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