鏡野町
巨木探訪:上斎原村〜奥津町(1)
7月の連休2日目は快晴。
外に出ると暑いとわかっていても、今の時期を逃すわけにはいかない。
夏はなるべく遠くへ、ということで、今回は上斎原村と奥津町を探訪した。
ルートは県72→県429と進んで、久米町の県159に入る角のコンビニで昼食を購入し、そのまま駐車場で食べる。
本日は『ぶっかけとろろそば』と『シーチキンマヨ巻き』。
夏のぶっかけそばは美味い。

引き続き県159→県340と進み、鏡野町で広域農道(県339)に当たったところで右折。
まっすぐ進めば国179に出るので、あとは一直線にまずは北上。
昼前に出たこともあって、上斎原村には意外と早く着いた。
上斎原トンネルを抜けて1.5kmほど北上すると上斎原の中心地であり、ここには上斎原振興センターなどの建物がある。
その手前の信号の右手に墓場があるのだが、ここに県下第5位の「樋合のサクラ」がある。
はずだったのだが…影も形も無い。
出発前に再確認をして来なかったから間違ったのだろうか…と思いつつ、周辺を探索していると「樋合のサクラ後継樹」という樹が見つかった。
クローン培養した樹で平成14年に植えられている。
ということは「樋合のサクラ」は枯れてしまったのか…?

仕方なく次に進む。
国179を「樋合のサクラ」から2kmほど進むと右手に国482が分岐している。
そのまま山を登って行くと県境を越えて鳥取県佐治村に至る道である。
分岐点から4kmほど進むと右手に遠藤という集落がある。
右折して集落の中の細い道を進み、三叉路で左折。
300mほど進んだあたりに「本山様のコナラ」があるはずなのだが…民家が途切れるところまで進んでもそれらしい樹は目につかない。
そのまま200mほど進んでUターン。
もう一度地図を検討したが、Uターンすると道の左手にあるはずである。
左手に集中しながらゆっくりと車を進め、右手に金屋子神社がある手前まで来たとき、民家の奥の少し高い位置に白い杭がちらっと見えた。
やった、これだ!
「本山様のコナラ」は町指定であるが資料には出て来ず、データは不明である。
県内に存在するナラの巨木は数少ないが、おそらく加茂町の「岸道谷のナラ」に次ぐ巨木であると思われる。

                コナラ
地図はこちらへ

ところで、万能地図には先ほどの三叉路を山の方にかなり入って行ったところに「遠藤の大杉」という樹が記載されている。
この樹もどこの資料にも出てこない。
実在するのかどうか、あったとしても所在地のヒントが何も無い。
ということで、これは探索しないことにした。
また国179をさらに北上した赤和瀬という地区には3m近い幹周のヤマボウシがあるらしいが、これも巨木の分類には入らないので割愛することにした。
ということで上斎原村はあっけなく終わり、国179を南下して奥津町に戻って行く。

上斎原トンネルを抜けて2.5kmほど南下したところで左折し『神社橋』を渡り、突き当りを左折すると目の前に奥津神社の社叢がある。
神社の境内にそのまま車で入って行くと、目の前に立っているのが「太根のケヤキ」である。
このケヤキの特徴は名前通り地表に露出している1本の太い根(直径50cm)で、露出部の長さは約5m。
なぜにそうなったのかは知らないが、説明版には『大変珍しい奇珍樹とされています』と書かれている。
しかし久世町の目木構のムクノキの根はもっと長かったし、奇珍樹というほどのことはなかろうと思うが…。
幹はスっと伸びて樹高は24m、全体的には端正な形のケヤキである。

   ケヤキ    ケヤキ
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