鏡野町
巨木探訪:富村(12)
岩から100mほど先に『チト堂』という小さな堂がある。 これまた霊場のひとつであるのだが、青いトタン屋根の可愛らしい堂である。
以前は藁葺き屋根だったらしいのだが、青い屋根も風景にマッチしている。
『チト』という地名はどういう由来なのか、ちょっと興味がないでもないが、ま、それはいい。
こちらも写真を1枚。

           ムクノキ

ここからさらに北に向かうのだが、1.5kmほど進むと道は二又に分かれる。
目指すは「出合の四季桜(3.4m)」なのであるが、この分岐点、標識があらぬ方向を向いている。
出合は左手の道のはず…と左手に進む。
道はすぐにダートコースになるが、先ほどの白賀渓谷の道よりはややマシか。
1kmちょっと進んで小さな橋を過ぎると、眼前に四季桜があった。
幸いなことにまだ花が残っており、これは予想外の儲け物である。
いろいろな角度から写真を撮りたかったが、ブヨのような虫が飛び交っている。
(これは他の箇所でもすべてそうであった。)
うるさいので早々に引き揚げることにしたが、ふと見ると傍らに『おかやま名木バンク増殖樹 出合の四季桜』の札が下がった1.5mほどの高さの苗木が植えてあった。
四季桜は春と秋と、年2回花が咲くことに由来する名称であるが、現在は老化のため春にしか咲かないそうである。
次世代に受け継がれていくこの苗木、巨木に育って年2回開花するのはいつのことだろうか…。
ちなみにこのダートコース、サクラに着くまでにすれ違えるような幅員はない。
花見に行こうと思われるならば要注意である。

   ムクノキ    ムクノキ
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