古寺巡礼 実成寺の地図へのリンク

 【古寺巡礼その35 (実成寺・和気町)】

7月20日、和気町へ。
目的地は後で書く法泉寺であるが、まず藤野廃寺の案内板があったので訪問。
現在は別寺院の実成寺となっているが、ここには奈良時代には和気氏の氏寺として藤野寺が存在した。
政庁に近く、和気一族の繁栄と祖先の冥福を祈るために建立された氏寺で、実成寺の境内からは奈良時代の瓦が出土している。
その後、藤野寺は和気氏の衰退とともに荒廃し、この遺構に日蓮宗法栄山福昌寺が建てられ、福昌寺が廃寺となった後、元禄3年(1690)に福昌山実成寺が再興された。
境内には「和気氏経塚」の石碑があるが、この経塚は経文を納めた経塚ではなく、和気氏供養の塚という意味らしい。
現在の実成寺は普通の地方のお寺であるが、この奈良時代からの歴史を紹介しておこう。

 

薬医門写真
写真1 山門は薬医門。

本堂写真
写真2 本堂は新しそうな建物だが、端正で好感が持てる。

 

本堂と庫裏写真
写真3 端正な本堂と庫裏。私的には地方の寺院のひとつの規範である。

和気氏経塚の石碑写真
写真4 本堂横にある和気氏経塚の石碑。


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