滋賀県湖南市
続古寺巡礼その1 常楽寺
石山寺の次は湖南市で、ここには湖南三山と呼ばれる古寺がある。
そのうち、常楽寺と長寿寺は東寺、西寺の呼び名で親しまれているらしい。
この2つの寺には国宝の本堂があり、写真で見るとなかなか趣のある建物のようで、これらをぜひ見たいと思った。
まず、東寺の常楽寺であるが、この寺は奈良時代中期に良弁によって開基されたと伝えられ、平安時代には阿星山五千坊の中心であった。
五千は大げさな数字とは思うが、往時には相当栄えていたことがわかる。
さて、楽しみにしていた本堂であるが、これは南北朝時代の物で、期待を裏切ることなく、大変堂々とした中にも優美さを感じさせる素晴らしい物である。(写真1)(写真2)
また、ここには国宝の三重塔があり、こちらは本堂より少し後の室町時代初期の建物で、全体の容姿が大変美しく、軒の反りなどとても私好みで、さすがは国宝と言えるものである。(写真3)(写真4)

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