滋賀県湖南市
続古寺巡礼その2 長寿寺
続いて西寺の長寿寺。
この寺も阿星山五千坊のひとつである。
山門は簡素な四脚門であるが、なかなか味がある。(写真1)
ここから本堂までの境内にはうっすらと雪が積もっていた。
さて、国宝の本堂であるが、これは先ほどの常楽寺の本堂よりも古い鎌倉時代初期のものである。
この本堂の美しさは、私が今までに見た寺院建築物のなかでも屈指のものである。
遠くから見ると、屋根の反りが程よく、非常に調和が取れている。
同行していた妻は、この屋根を女性のスカートのようで可愛いと言っていた。(写真2)
調和が良いせいか小振りに見えた建物も、近くでみれば方五間で堂々としている。(写真3)
他に、室町時代の弁天堂があり、国の重文である。(写真4)


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