滋賀県大津市
続古寺巡礼その3 滋賀院
本日最後の訪問は比叡山延暦寺の里坊の町である坂本。
多くの里坊の本坊である滋賀院は、江戸時代末まで天台座主となっていた皇族代々の居所であったため、滋賀院門跡と呼ばれた。
この滋賀院に小堀遠州の作と伝えられる庭があり、これを見ようと思ったのだが、拝観時間が過ぎていた。
庭を見ることはできなかったものの、見事な石垣と美しい白壁があり、唐門は門跡らしい雰囲気がある。(写真1)
残念ながら明治の火災で主要な建物を失ったとのことだが、移築された書院があって門跡の面目を何とか保っている。(写真2)
この寺の奥に、黒衣の宰相と呼ばれた怪僧天海の廟である慈眼堂があった。(写真3)
坂本の町はもっと見たいと思ったけれど、日も暮れてきて夕映えの琵琶湖が美しい。(写真4)
この町にはまた来ることにしよう。
さざなみの滋賀の都よいざさらば。


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