岡山市(旧瀬戸町)
続古寺巡礼その7 願興寺
2月7日、旧瀬戸町の願興寺を訪問。
この寺は奈良時代に備前四十八か寺のひとつとして報恩大師によって開かれたと伝えている。
ただし、現在の本堂、山門は江戸時代末期のものである。
山門の仁王門は他の建物からかなり離れたところにぽつんと建っている。(写真1)
往時には15坊があったとのことで、この山門のあたりから僧舎が建ち並んでいたのであろうか。
道沿いに客殿、庫裡があり(写真2)、一段高くなっているところに本堂(写真3)がある。
この寺でいちばん気に入ったのは石垣である。(写真4)
これは切り込みはぎと言われる工法で、石と石の間に隙間ができないように石を加工して積み上げるという、たいへんに手間のかかるものである。
(写真2)の土塀の下の石垣もこの手法であるが、(写真4)の本堂のある段の石垣は高さもかなりあって、とても見応えがあって美しい。


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