赤磐市(旧山陽町)
続古寺巡礼その8 円寿院
2月7日、願興寺の次に円寿院と備前国分寺跡を訪問。
円寿院は備前国分寺の法灯を継いでいるとのことである。
山門は小振りだが、わりと均整のとれた楼門である。(写真1)
山門の前に石橋が架かっていて、なかなかいい景色である。(写真2)
寺にある工作物で石橋はわりと好きで、姿のいい石橋にはわくわくする。
ただ良かったのはここまでで、本堂に行こうとすると、本堂を脇に犬が繋がれていて、こいつがやたらと吠えたてるので本堂に近づく気がしない。
とりあえず遠くから写真だけを撮る。(写真3)
寺の愛好者として、一言言いたい。
寺で犬を飼うな。
備前国分寺跡についても少し書いておこう。
備前国分寺跡は国の指定史跡となっているが、見たところ何もない広場である。
ここに奈良時代に一大伽藍があったことを想像するのは難しい。
広場の片隅に石造の七重塔がぽつんと建っていて、淋しさの象徴のようである。(写真4)
鎌倉時代のものとされていて、塔跡の塔心礎の上に建っているとのことである。
この石塔の周辺をきれいに整備しているが、せっかくの風情を損なうだけの気がしないでもない。



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