矢掛町
続古寺巡礼その11 洞松寺
観照寺の次に、すぐ近くにある洞松寺を訪問。
この寺の開基は天智天皇の時代と言われ、これが事実なら私の知る限りでは県内で最古と言える。
確かなところでは、室町時代に猿掛城主庄氏の支援により中興され、大道場として栄えたようだ。
さて、この寺ではまず山門に圧倒される。(写真1)(写真2)
江戸時代後期の堂々たる二重門で、二重門(1階と2階の間に屋根がある門)は大寺にしか見られず、地方では例の少ないものである。
その中でもこの門は、初重の軒の出が深く屋根の反りも美しく、意匠的に優れている。
山門を入ると左右に庫裡、座禅堂などがあり、正面に本堂があって、全体が中庭を取り囲むような伽藍配置となっている。(写真3)(写真4)
全体に飾り気のない禅寺らしく清々しい雰囲気の寺であった。

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