項  目

養父市(1)

養父市(2)

 

 

 

 

 

 

 






訪問日
2012年
07月16日
使用車種
普通車

備 考
特になし


参考になったHP
【氷ノ山鉢伏山登山案内】


養父市
巨木探訪:養父市(1)
海の日。
かなり前から7月の連休のどちらかの日は一日オフにして樹行、と決めていた。
連休前にはずいぶんと雨の日が続き、大丈夫だろうか、と心配していたが、幸いなことに好天に恵まれた。

今回の大きな目的は2つある。
一つは昨年9月に朝来市の「大将軍杉」を探訪した際、車がトラブっていたところを助けてくれたお兄ちゃんにお礼をすることである。
ずっと心に引っかかっていたので、是非とも果たすつもりだった。
もう一つは氷ノ山中腹にある「ホードー杉」という巨樹を探訪すること。
近県の巨樹巨木にも目を向け始めた頃、『兵庫県治山林道協会』のサイトで紹介されていた幹周11.5mの巨杉である。
しかしその頃は情報量が少なく、ネットで検索してもはっきりとした所在地は掴めなかった。
それから兵庫県内を近場から何度か巡り、そろそろ少し遠方の養父市に目を向け再度調べたところ、意外なところで所在地が明らかになった。
『氷ノ山鉢伏観光協会』の登山マップに「ホードー杉」が記されていたのである。

【氷ノ山鉢伏山登山案内】


マップによると大久保スキー場から登って行けば、最短のルートがある様子。
天気さえ良ければ軽装でも登れるに違いない・・・そう判断した。

午前8時半に自宅を出発、山陽道から播但連絡道を経て和田山で高速を下りる。
国312を少し南下して県136に入り、和田山町藤和へ向かう。
道端の大将軍杉にちょっと挨拶をしてから件の家に伺うと、生憎お兄ちゃんは田んぼに出ているとのこと。
仕事の手を休めてまで呼んでもらうほどのことでもないので、応対をしてくれた奥さん(お兄ちゃんのお母さん)に手土産を渡し、よろしくお伝えくだい、と言って辞した。

                大将軍杉

これでひとつ肩の荷が下りた。
ここからは樹行である。

国312に戻って700mほど南下すると左手に諏訪神社があり、ここにはクスノキの巨木があるはずである。
石段を登って境内を見渡したが、それらしき樹はない。
どこのサイトで調べたのか忘れてしまったが、むむ、これはガセネタだったか・・・あるいは伐採?
そこでふと目に止まったのが、本殿横の小さな池の向こうにある切株。
これか!?
いやいや、これはそんなに巨木だったとは思えないし、かなり古い物のようだ。
そして切株から目を上げた時、背後の社叢の中にチラっと巨木らしき樹が見えた。
これこそが間違いなく「諏訪神社のクスノキ」!
幹周は6.1m、社叢の中に埋もれてはいるが注連縄が張られ、御神木のようである。
しかし正面から見ると幹中央部の樹皮が欠損しており、さらに右側の幹が破損して地面に転がっている。
かなり痛々しい姿であるが、やはり杜の主の貫禄、残った幹を見る限りでは樹勢は悪くなさそうに思えた。

   クスノキ    クスノキ

                クスノキ
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国312を2.5kmほど南下したところで、右手の県70に入る。
県70はしばらく国道と並走し、朝来インターの入口で大きく迂回して北方に向きを変える。
以前訪れた「八代のケヤキ」が左手にあるが、今回はスルーして北上。
上八代トンネルを抜けて建屋川に沿って進んで行くと、建屋地区で道路脇に「建屋のヒダリマキガヤ」の案内看板が立っていた。

                案内看板

所在地がピンポイントでわかっていたわけではないのだが、おおよその見当で進んでいくと、カーブを曲がったところでいきなりカヤの前に出た。
このカヤは国天然記念物で、樹齢700年以上、幹周7.35m。
カヤとしては全国第8位、ヒダリマキガヤとしては全国最大である。
ヒダリマキガヤの名の由来は説明板の通り。
樹勢が相当衰えていたので平成19年から3年間かけて治療を施したところ、見事元気を取り戻したそうである。
人が根元を踏まぬよう樹の周囲には柵が設けられ、柵の内側には水路が取り付けられている。
駐車場も完備で、手厚く保護されている様子。
まさに地区のシンボルなのであろう。
ちなみに、カヤの実は勝手に持ち帰ってはいけない、という注意書きもあった。

 カヤ カヤ
           カヤ

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県70をさらに北上して浅野大橋を渡って左折、県6を西に向かう。
2kmほど先の玉見地区で、県道から少し入ったところに玉水神社がある。
正面の参道は細いが、リッターカーなら境内まで進入可能。
ここはムクノキ林が県天然記念物に指定されているのだが、最大の個体は社殿右後方で無造作に標柱が立てかけられている樹であろう。
幹周は5.5m、南西の方角に伸びた板状の根が、いかにもムクノキらしい風情である。
社殿正面左手に立っているイチョウも幹周5.7mの巨木である。

 ムクノキ    ムクノキ
                イチョウ

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