善通寺市
続古寺巡礼その14 善通寺
3月21日、四国に小旅行。
寺の名前が市の名前になっている例として、香川県の善通寺と観音寺がある。
この2つの寺を訪れてみよう。
まずは善通寺であるが、かなりの大寺である。
寺の境内は大きく2つに分かれるが、まずは本堂のある東院。
立派な五重塔がある。(写真1)
明治初期のものだが、様式的には江戸期のものと言っていいだろう。
鳩避けの金網が鑑賞するには少し邪魔である。
塔は逓減率が小さいと言うか、ほとんどなく、見た目では一階と五重の大きさがほぼ同じに見える。
そのためかバランス的にはやや重い感じである。
日本の木造高層建造物は時代が下るに従って逓減率が小さくなってくる。
塔は飛鳥時代から江戸時代に至るまでの長い間の変化だが、城の天守閣は安土桃山時代から江戸時代までの短期間で変化している。
私個人の好みでは逓減率の大きな建物が好きである。
本堂は江戸時代の建物。(写真2)
また、このエリアには樹齢1300年という大楠があり、見事なものである。(写真3)
次は大師堂のある西院。
こちらには特に面白い建物はないが、大師堂(写真4)の地下の戒壇めぐりができる。
真っ暗の中を手さぐりで歩くのはわりと楽しい。

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