岡山市
続古寺巡礼その18 曹源寺
3月27日、我が家からほど近い曹源寺の枝垂れ桜が見ごろと聞いて見に行く。
この曹源寺には中学生の頃から幾度となく訪れているが、枝垂れ桜があることは知らなかった。
この寺は岡山藩主池田家2代目の綱政が、池田家の菩提寺として建立したもので、31万5千石の大大名に相応しい大寺である。
まずは簡単に伽藍の紹介をしよう。
山門(三門)は5間3戸の巨大な二重門。(写真1)
地方でこれだけ大きな山門はなかなか見られない。
本堂(仏殿)も7間5間の巨大な建物で、県下最大の木造建築物とのことである。(写真2)
また、ここには三重塔があるが、これはかなり不遇な存在である。(写真3)
本堂の裏山を少し登った所にあるのだが、境内から見ることは出来ず、またどこにも案内がないため、知らないとまず行くことは困難だろう。
そこにいたる道もほとんど整備されてなく、道と言うより枯れ沢のようなところもある。
せっかくの三重塔なので、もう少しなんとかしてほしいと思う。
(この日は三重塔まで行かなかったので、写真は以前に撮ったものである。)
最後に枝垂れ桜のある庭である。(写真4)
枝垂れ桜はちょうど満開で見事であった。
池泉回遊式の立派な庭園で、手入れが今一つの感もあるが、それだけに野趣があって、四季折々の花が咲いて風情があり、私は大好きである。


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