赤磐市
続古寺巡礼その37 浄土寺
7月10日、赤磐市の2か所の寺を訪問する。
まず浄土寺であるが、この寺は奈良時代の天平勝宝年間に報恩大師が備前四十八か寺を整備したうちのひとつであると言われている。
山門の仁王門は江戸時代後期の楼門。(写真1)(写真2)
この山門の前に駐車スペースがあったので、そこに車を停めて山道を歩いて行ったのだが、本堂までかなり距離があった。
山道なので長く感じたのかも知れないが500メートルくらいはあったと思う。
このように山門が離れたところに建っているのは、かつて大寺であった名残であると言え、この寺も往時には12の僧坊があったと言われている。
本堂は文明12年(室町時代)の棟札が残っていると言うが、それほど古いものには見えず、相当後の時代の手が入っていると思われる。(写真3)
特に左右を増築しているのはごく最近のようだ。
前にも書いたが、本堂を民家のように増築することはいかがなものかと思う。
この建物も増築前の方が、よほど姿が美しくて堂々としていたのではないだろうか。
本堂のある区域の隣には新しくて立派な庫裡もしくは客殿があった。(写真4)

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