鳥取市
続古寺巡礼その40 観音院
続いて観音院。
鳥取の町中の寺を訪問するにあたって、観光案内を見て、この寺と後述する興禅寺の庭を見てみたいと思った。
まず山門は竜宮門である。(写真1)
本堂は入母屋造りで、とりたてて特徴はない。(写真2)
本堂の横に書院があり、その奥に庭園がある。(写真3)(写真4)
この庭園は江戸時代初期を代表する名園として有名とのことである。
十年をかけて築造させたといわれており、石組みなどほぼ築庭当時のままだそうである。
大きな池を中心に、裏山の傾斜も生かして取り込んでおり、さらに借景の山も借景というより庭の一部のように一体化している。
石組や樹木は全て小振りであり、そのため全体の景色がたいへん雄大に見える。
他に客はなく、この雄大な景色を独占して、しばしの間くつろいだ。
まことに至福のひとときであった。


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