岡山市
続古寺巡礼その47 普賢院
8月15日、妻の実家へ行く途中、普賢院に寄ってみる。
この寺はかつて吉備津神社の別当寺であった。
別当寺とは、神仏習合であった時代に神社に付属していた寺のことで、神宮寺とも言う。
さて、まず築地塀が目にとまる。
続古寺17の萩原寺で、築地塀の五条の線は最高の格式を表していると書いたが、この築地塀は写真で確認すると六条の線がある。
これはどういうわけかよくわからないが、格式があることは間違いなく、吉備国の総鎮守である吉備津神社の格式を示しているものだろう。
何故か築地塀から離れて、少し入ったところに仁王門がある。(写真1)
本堂は宝形造で、江戸時代初期の建築とのことである。
本堂の後ろには吉備津神社の屋根が見える。(写真2)
この本堂はあまり装飾のないすっきりとしたデザインが気持ち良く、夏空によく似合っている。(写真3)
本堂の奥には歓喜天堂があった。(写真4)
歓喜天は現世利益的なイメージがあるので、たまにはそういう願いでもしておこう。

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