岡山市
続古寺巡礼その49 法輪寺
安住院の次に近くの法輪寺を訪問。
この寺は安土桃山時代に、岡山城主の宇喜多氏の御用大工の棟梁の橋本助兵衛が、大工たちの住んでいた城下の大工町(現在の東中央町)に総氏寺として建立したのが最初と言われている。
その後、江戸時代前期にこの場所に移転した。
昭和4年の火災で、本堂、太子堂を焼失したが、現在地に移転した時に建てられたという鐘楼門が残っている。(写真1)
この鐘楼門が、当時の名棟梁と言われた佐分利四郎左衛門によって建てられたと伝えられていて、さすがは大工の氏寺という感じの洗練された彫刻が美しい立派な門である。(写真2)
本堂は最近新築されたようである。(写真3)
お地蔵さまの小堂の前に太子堂と彫られた水盤があり、焼失した太子堂の名残であろう。(写真4)
鐘楼門の他は特筆するものはなかったが、とにかくこの門だけは一見の価値がある。

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