高松市
続古寺巡礼その55 法華寺
国分寺資料館で、近くに国分尼寺跡もあり、現在も法華寺という寺があることを知ったので行ってみる。
国分尼寺は聖武天皇によって国分寺とともに国ごとに建てられた尼寺で、正式名称を法華滅罪之寺と言い、奈良の法華寺は国分尼寺の総本山として位置付けられた。
国分尼寺は、その後の受戒制度で受戒が男性に限られたこともあって早くに衰退したが、後に法華寺等の名称で再興された寺が全国にいくつかある。
この法華寺もそのひとつで、江戸時代末期になって現在の寺が再興されたとのことである。
さて、法華寺は長閑な風景の中にあり、すぐ近くにオリーブ畑もあって香川県らしい風情である。(写真1)
山門には「法華滅罪之寺」と書かれた扁額が揚げられていて、国分尼寺の法統を継いでいることを示している。(写真2)
本堂は屋根の背が高い入母屋造りで、なかなか洒落た造形である。(写真3)
門前に西洋朝顔(多分ヘブンリブルーという品種)が咲いていたので、これも写真に撮っておこう。(写真4)
もう夕刻だが、この花は秋遅くまで咲いていて、この季節は夕刻まで咲いているのが特徴である。

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