鎌倉市
続古寺巡礼その60 円覚寺
建長寺に続いて円覚寺。
久しぶりの鎌倉なので、メジャーな寺ばかりを訪問してしまう。
この時期は日が短く、ここに着いた頃は日がかなり傾いていて、拝観時間ぎりぎりである。
東国は本当に日暮れが早い。
円覚寺は鎌倉五山第二位で、とても広大な境内なのでゆっくりと見ている時間はない。
雄大な三門を見て(写真1)、有名な国宝の舎利殿に向かう。

この建物は鎌倉時代より少し後の南北朝時代のものであるが、鎌倉に都があった頃を偲ばせる貴重なものである。 高校の日本史の教科書に、鎌倉美術の建築物で唐様(今は禅宗様と呼ばれることが多い)の代表例として載っていたので、昔から名前だけは知っていたが、当時はどういうものかも知らず、唐様円覚寺舎利殿と機械的に覚えた。
大学生になって初めてここを訪れて現物を見たが、外観の拝観も出来ず門の外から眺めた記憶がある。
今回も拝観ができないことは承知であったが、見る位置が更に遠くなっているような気がする。(写真2)
建物は屋根のあたりが少し見えるだけである。
色々事情はあろうが、この有名な国宝建造物の外観も見せないというのはいかがなものかと思う。
次に、建長寺と同じく国宝の梵鐘があるとのことで、少し小高い丘の上にある鐘楼に行く。(写真3)
梵鐘については私はよくわからないが、鎌倉幕府第9代執権北条貞時の寄進によるもので、1301年の制作、高さ約2.6メートルの大作だそうである。(写真4)

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