岡山市
続古寺巡礼その61 円福寺
1月29日、自宅からわりと近くにある円福寺を訪問する。
この寺は吉井川の西岸の百枝月(ももえづき)というところにある。
地名の由来は全くわからないが、何となく優雅な名前である。
寺の開基等については不明であるけれど、寺伝によれば本尊の薬師如来は平安時代の仏師定朝作と伝えられている。
定朝仏がこんな片田舎にあるとも思われないが、平安時代の後期には、いわゆる定朝様の仏像がたいへん流行り、多くの仏師が定朝を模倣していたそうなので、あるいはそういうもののひとつかも知れない。
いずれにしてもかなり古い時代のもので、この寺の歴史も相当古いものと思われる。
さて、山門前には杉並木の参道があって少しいい感じである。(写真1)
山門は薬医門。(写真2)
山門を入ると手前から、本堂(写真3)、客殿(写真4)、庫裡が直線的に配置されている。
本堂は入母屋造りで方三間、客殿も入母屋造りの建物である。

前へ  一番上へ  目次へ  後へ