真庭市
続古寺巡礼その66 安養寺
大雲寺の次に安養寺を訪問する。
このあたりは山すそにいくつかの寺が並んでいて寺町となっている。
平安時代後期、長承年間(1132−1134)の創建当時、この寺は天台宗であったと伝えられるが、その後長年の中絶を経て、慶長10年(1605)津山藩主森忠政の家臣大塚丹後守によって、浄土宗の寺として再興された。
江戸時代半ばに勝山藩が創設されてからは、藩主の三浦氏の菩提寺となった。
まず山門だが、中々立派な楼門である。
勝山の町中の他の寺には楼門を見かけなかったので、これは藩主の菩提寺という格式の高さを表しているものかと思う。(写真1)(写真2)
入母屋造りの本堂は、安永9年(1780)に火災で全焼した後、文化11年(1814)に再建されたそうだが(写真3)、こちらは普通の建物で、藩主の菩提寺ということでの特段の違いはないようである。
なお、最後の写真は直接この寺とは関係なく、近くにある旭川の川端の風景で、高瀬舟の船着場の跡が見られる。(写真4)

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