瀬戸内市
続古寺巡礼その70 善福寺
4月3日、瀬戸内市の善福寺に樹齢600年に及ぶ椿の大樹があると聞き、ちょうど花の季節なので訪問する。
薬師如来を本尊とする真言宗の寺で、開基等は不明であるが、池田光政の寺院整理により廃寺、光政の子の綱政の諸寺再興の際に復興したと言う。
今は無住で質素な民家風の本堂だけがある。(写真1)
境内はわりと広く、その隅に半八重咲きのヤブツバキの大木があり、これが有名な善福寺の大椿である。(写真2)
一時樹勢が衰えていたそうだが、樹木医の手当てがされていて現在はある程度回復しているようだ。
残念ながら花の時期には少し早かったが、それでもいくらかは咲いていた。
木の傍には石仏が並び、このあたりは古寺の雰囲気がある。
寺に向かう里中の小径の椿には今が見ごろのものもあり、目を楽しませてくれる。(写真3)
途中、石仏の覆い屋の石が平行四辺形に傾いているが、なかなか奇跡的な状態で立っていて面白い。(写真4)

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