京都市
続古寺巡礼その76 東寺
5月28日、京都へ行く。
久しぶりに東寺を訪問する。
前に訪れたのは、30年以上前の学生の頃であっただろうか。
京都の大寺院の規模は桁違いで、凄いとは思うもののどうも心が落ち着かず、少々苦手である。
教王護国寺が正式な寺名のようだが、東寺という名も俗称ではなく、創建時から公式の文書にも使われており一般的にも親しまれているので、ここではこの名を使っておく。
東寺と言えば、まず国宝の五重塔である。(写真1)(写真2)
江戸時代初期の建築で、近世以前の塔としては最も高さがあり(54.8メートル)、京都の玄関口にあるため京都を象徴する建物である。
新幹線の車窓からもよく見え、この塔が見えると京都へ来たというときめきを感じる。
ちなみに2番目に高いのは奈良の興福寺五重塔の50.8メートルで、この2基の塔が群を抜いて高く、3番目の法観寺五重塔(八坂の塔)は38.8メートルである。
歴史上最も高かったと言われる京都の相国寺の七重塔は100メートル以上の高さがあったと言われ、想像を絶する高さである。
境内には多くの建物があり、そのうち国宝だけでも金堂(写真3)、御影堂(写真4)、蓮花門がある。
金堂と御影堂は見応えのある立派な建物であったが、蓮花門は見逃してしまった。
事前に十分調べていないことが原因であり、国宝の建造物を見逃すというのは初めての失態である。

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