京都市
続古寺巡礼その77 広隆寺
東寺の次に訪れた広隆寺は、太秦を本拠地にしていた渡来人の豪族である秦河勝が聖徳太子から賜った仏像を本尊として、603年に建立したと言われている。
この仏像があまりに有名な弥勒菩薩像であるが、今まで見る機会がなかったので、今回はぜひ訪問しようと思った。
改めて私が拙い筆で語ることもないけれど、端然としてたいへん美しい仏像である。
境内の建造物を紹介しておこう。
山門は江戸時代の元禄年間に建てられた楼門であるが、大通りに面していて表からうまく写真が撮れなかったため、境内の側から撮った。(写真1)
江戸時代中期、享保年間に建築された本堂は、上宮王院と呼ばれている。
入母屋造り檜皮葺の建物で、表から見ると普通の本堂であるが、裏に回ると書院風の建築となっている。(写真2)(写真3)
その他に重要文化財に指定されている講堂がある。(写真4)
平安時代末期の建物と言われ、時代的には国宝級と考えられるが、後世の改変が甚だしいとの理由から、この指定となっているのであろう。

前へ  一番上へ  目次へ  後へ