京都市
続古寺巡礼その78 法輪寺
広隆寺を訪問した後、嵯峨野方面へ行く。
渡月橋を渡ると正面に石段の参道が見え、これを登れば景色がいいだろうと期待して、まずは法輪寺を訪問する。
清少納言の「枕草子」の「寺は」の段で、「寺は壷坂、笠置、法輪。霊山は、釋迦佛の御住みかなるがあはれなるなり。石山、粉河、志賀」とある法輪とはこの寺のことで、平安時代から有名であった。
堂宇は幕末の禁門の変の際に焼失して、現在の建物は全て明治以後のものとのことである。
御所から遠く離れたこの寺が禁門の変で焼失とは、何があったのだろうか。
本堂は入母屋造り。(写真1)
明治建立の多宝塔がある。(写真2)
動物避けのためか塔の下部に覆いがあり、美的にはいまひとつである。
境内には展望台があり、この日は雨模様だったが、それでも十分景色を楽しむことができた。(写真3)
最後の写真は渡月橋と寺の遠望で、渡月橋の右上手に多宝塔が見える。(写真4)

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