京都市
続古寺巡礼その87 三室戸寺
平等院の次は三室戸寺。
寺伝によれば奈良時代の開基とされる古刹である。
今までこの寺のことはほとんど知らなかったのだが、この時期あじさいがきれいに咲いているとのことで訪問してみた。
なるほど広大なあじさい園があり、ちょうど満開であった。(写真1)(写真2)
約1万本という数の多さには圧倒されるが、あじさいは量で楽しむものではなくひとつひとつの風情を楽しみたいと思うのは年をとったせいであろうか。
さて、この寺の本堂。重層入母屋造りに唐破風向拝が付いたもので、文化11年(1814)に建てられた、いかにも江戸時代後期の建物である。(写真3)
岡山県久米南町の誕生寺の本堂によく似ている。
本堂の前には鉢に植えられたハスが多数あり、こちらもちょうど見ごろであった。
境内の奥には三重塔があって、もとは兵庫県佐用町の高蔵寺にあったものを、明治時代に購入して移築したとのことだ。(写真4)

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