高梁市
続古寺巡礼その96 竜泉寺
本光寺から坂を少し登ると竜泉寺がある。
寺伝によれば、天平四年(732)に行基により開基。
山門は一間一戸の鐘楼門で、その一間の空間に仁王像を安置する箱を置いている。(写真1)
鐘楼門を仁王門にしているのはかなり珍しい。
本堂は入母屋造りで客殿を兼ねたもの。(写真2)
ここでちょっと本堂と客殿のことを書いておこう。
簡単に言えば本尊である仏さまがいるのが本堂で、人が集まる所が客殿である。
したがって大きな座敷があるのは客殿と言えるが、ここに本尊を祀って本堂を兼ねていることも多い。
この建物は玄関があるので様式的には客殿と言えるだろう。
玄関は人が出入りするもので、仏さまには必要がない。
本堂に並んで庫裏がある。(写真3)
この寺には元亨4年(1324)に造られた県重文の石造方柱碑がある。(写真4)
阿弥陀如来が刻まれているそうだ。
正直この類のものは良く解らないのだが、石仏、石橋、石灯籠、石塔など石造のものは大好きだ。

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