上郡町
巨木探訪:赤穂郡上郡町(1)
連休初日、この日はかねてから丸一日を樹行に費やす予定であった。
せっかくなので県外まで足を伸ばし、思う存分に樹を観よう!
そこでいろいろルートを考えたのだが…第一の候補地は鳥取方面。
主に倉吉市を中心に地図を眺めながらリストを作成。
(実はこの時間がいちばん楽しいのである。)

しかし。
実際の所、鳥取方面の積雪の具合はどうなのだろうか?
早速ネットで調べてみる。
う〜む…。
県境の峠、道路脇に雪はあるが越えられそうである。
が、そこから先の辺りの情報はない。
もしも積雪があったらとんでもないことだ。
鳥取方面はもうちょっと先に延ばそう…。

そこで急遽予定変更。
けっこう近そうな赤穂郡上郡町、佐用郡佐用町をターゲットにした。
リストを作成してみると一日で廻れそうな気がする。
ついでに西播地区全般も調べてみたが、なかなか魅力的な樹が多いので今後が楽しみである。

さて当日。
天気予報では曇りのち雨。
これはいかん。
早いうちに出発して行ける所まで行こう。

出発は9時40分、まずは国2を東に向かう。
兵庫県に入り3kmほど、国2沿いの左手の落地地区にある「落地八幡神社のムクノキ(4.7m)」が最初のターゲットである。
これはあっさり見つかった。
出発してからここまで50分、案外近いものである。
ムクノキは古老の風格。
推定樹齢は800年で、裏側に回れば主幹には大きな空洞ができているのだが、枝に付いた若芽の状態から察するに樹勢は衰えていないようである。
主幹の欠損は平成2年の台風19号による損壊、とのこと

                ムクノキ
地図はこちらへ
http://www.mapion.co.jp/m/34.8372072222222_134.318470833333_8/
県5を進んで上郡町の中心部に近づく。
次は「高嶺神社の千年スギ(5.5m)」なのであるが、地図を見ていただければわかる通り、この周辺には高嶺神社が3つもある。
さて、いったいどれだ?
とりあえず県5北方の神社に行ってみたが、これはハズレ。
ま、常識的に考えればスギの巨木があるのは山の上に違いない。
ということで少し引き返すと、果たして池の傍らに神社への案内板があった。
矢印に従って山の上の方へと進んで行く。
かなりの勾配で曲がりくねってはいるが、車を進めることに苦はない。
たどり着いた先の神社右手の石段を少し下りたところ(こちらが麓の神社から続く本来の参道であろう)にスギはあった。
御神木でかなりの樹高である。
ちなみにこの高嶺神社は『西の天王さん』と呼ばれているとのことである。

                スギ
地図はこちらへ

県5に戻り東進。
県90との交差点を左折して、500mほど先を左手に入ると大避神社がある。
曲がるとすぐに目につく巨木が「大避神社のクスノキ(4.75m)」。
付近の道は狭いが、境内には車の進入可能。
注連縄が張ってあるから御神木なのであろうが、境内の端っこで簡素な垣に囲まれているクスノキ、いまいち神聖な雰囲気に欠ける…。
しかしかなりの樹高と力強い枝ぶりには頼もしさを感じる。

                クスノキ
地図はこちらへ

余談であるがこの大避神社、先日探訪した赤穂市坂越にもあった。
さらに西播地域の地図を眺めると、各所に大避神社がある。
名前からして雷避けの神社か?と思ったが、岡山にはこの名前の神社は見かけないし、何か曰くがあるのだろうか?

そう思って帰って調べてみると、この神社の主柱は聖徳太子と密接な関係のあった秦氏の祖である秦河勝、この人物が千種川沿いに開墾を進めたかららしい。
それにしても、なぜ秦河勝が『大避』という名称になるのか…?
このあたり、古代史の謎を読んでみるとなかなか面白いことが書いてあるので、興味のある方は一読されたい。

一番上へ