吉備中央町方面
巨木探訪:再三、加茂川町(2)
爺さんに教えられた通りに道を下って行くと、それらしき樹冠が見えた。
クスノキは民家の裏手の小高い所に立っており、樹下には祠が祀ってある。
周辺がきれいに下刈りされているところを見ると、民家の守り神かと思われた。
かなり低い位置から大きく八方に枝別れしているのだが、幹の太さはなかなかのものである。

            クスノキ
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以前は不明だった2本の樹を確認できて、気分は上々。
本日の最後の目的地へと向かう。
県66に戻って加茂市場まで南下。
総社宮の横から高谷地区に向かう県366に入る。 この県道沿いに「高谷のアベマキ」があるはず。
アベマキの所在地は『荒神社』になっているので、以前は地図で荒神社を探したのだが見つからなかった。
今回、あらためて所在地の略図と説明文を見ると『大高下集落の県道に沿った孟宗竹林を登ると荒神様が祭られているが…』と記されている。
要するに県道沿いの孟宗竹林を見つければ良いわけだ。
ところが道を上がって行っても竹林はなかなか見当たらない。
しばらく走って傍らのバス停に目を遣るために止まった。
『大高下公会堂』と記されおり、背後の一段低い土地には公会堂。
ふむふむ…。

再び走り始めたその時、道路右手にちらっと見えた木の杭。
あれは!
路側に車を止めて目を凝らすと、それは岡山名木130選の立杭で「高谷のアベマキ」の文字が見える。
背後を見上げると確かに竹林。
何たる偶然…。
急いで車から降りて竹林の中に向かう山道を登って行くと、眼前にアベマキが出現した。
かなりの樹高で周囲の竹を抑えつけるように立っている姿は力強い。
日没が近いので竹林の中は既に薄暗いのが残念。

   アベマキ    アベマキ
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これで加茂川町も終わりである。
町指定の樹としては他にも「江下のツバキ」「高谷のニッケイ」「円城寺のサザンカ」などがあるが、いずれも巨木ではないので割愛する。
来年は総社宮のイチョウの黄葉でも見に来ようかな…。

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