北房
巨木探訪:北房町(2)
井戸鐘乳穴神社から少し進んだところで左折すれば菅野地区である。
ここの天神社にカシの巨木があることになっているのだが…肝心の神社がどこにあるのかわからない。
所在地の番地はわかっているのだが地図には記載されていないのである。
神社ならば社叢が目につくかも、と車を止めて辺りを見回してみたが、さっぱりである。
あきらめて戻ることにしたのだが、ここでふと通り過ぎた道の左手に公会堂があり、そこの傍らにトイレがあったので借りよう、と思った。
公会堂の横に車を停めて降り、何気に見遣ると…公会堂の裏手に鳥居が見えているではないかいな。
もしかして、これ!?
トイレどころではない。
鳥居に駆け寄り、記された文字を見ると天満宮と書いてある。
天満宮=天神社の可能性は高い。
いそいそと参道を登って行くと、すぐに目の前に見覚えのある立杭が現れた。
「天神社のコガノキ」と記されている。
ああ、そうだ、リストの中に「菅野天神社のコガノキ」ってあったよなぁ…

実は天神社のコガノキ、町指定であることはわかっていた。
一応リストには挙げたものの所在地は特定できておらず、しかも幹周2m足らずの樹なので無視していたのだ。
よく考えれば天神社=菅野天神社なのであるが、そんなことは思いつかなかったし、ここで見つかるとは…とんだ拾い物である。
実際のところそんなに巨木ではないが、せっかくなので写真に収める。
続いて境内に入って行くと正面にカシの巨木があった。
幹周はまずますであるが、かなりの樹高である。
さらに境内を散策していて面白いスギを見つけた。
上方は普通のスギなのだが、根元付近がやけに太く瘤状になっている。
おそらく、かつてはこの瘤の部分から支幹が出ていたのだろうと思われる。
目通り幹周で言うならば、このスギも巨木に入れてもよかろう。

                コガノキ  


   カシ    スギ
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