北房
巨木探訪:北房町(3)
県312に戻る。
ここから備中鐘乳穴は目と鼻の距離、ちょっと寄ってみようかと思い案内板に従って坂を下りた。
駐車場と管理棟(売店)があり車が3台停まっていたが、ちらっと見ると入洞料700円。
わざわざお金を払ってまで立ち寄る気はないので、スルーして県道に戻った。
ここから3kmほど下ると水田小学校があるのだが、小学校の少し手前を右手に入り、さらに右折、左折と進むと宮地天神社がある。
石段を少し登った左手の境内社の横にあるのが「宮地天神社のアカガシ」である。
アカガシとしては県下第一位の巨木とあって、アカガシ特有のゴツゴツした幹が頼もしい。
伸びた主枝が10mくらい離れた位置にあるスギの幹を押している。
ここは社叢が県郷土記念物に指定されているせいか、アカガシの周りには低木が成育しており、いい構図で写真が撮れないのが残念である。

                アカガシ
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県312を下りきると国313に突き当たるので左折。
5kmほど高梁市方面に下った下中津井地区の中津井小学校の手前で右折。
(手前右手にヤマサキショップがあり、道路入口にはB&G財団北房海洋センターの案内板がある。)
そのまま直進して行くと600mほどで行く手に大きなイチョウが見える。
「願成寺のイチョウ」である。
このイチョウ、幹周も樹高もなかなかの樹で、青空を背景に立っている姿は爽快である。
しかし境内に入ってみると特に素晴らしいのは根張りであった。
地表に露出した根が八方に広がっている様は見ていて飽きない。

                イチョウ
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願成寺を後に国313を少し戻る。
旧北房町の中心地である下呰部の明神橋を渡り、左折して県58へ。
この先に3ヶ所の探索地があるのだが、そのうち2ヵ所は情報未確認である。
まずは2.5kmほど北上し、備中川の支流の小さな橋を渡ったところで右折。
細い道を100mほど入って行くと三谷公会堂があるのだが、公会堂のすぐ傍らの国司神社に3.6mと3.0mの2本のムクノキがあることになっている。
実際に行ってみるとムクノキは3本あったのだが、このうちの大きい方から2本ということであろう。
根張りはなかなか良いが全体的にひょろっとしていて、いまいち迫力に欠ける。

                サザンカ
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さて、国司神社から300mほど離れた地番の荒神様にアベマキの巨木があるはずなのだが…
地図上には荒神様の表記は無く、その先は民家が3軒あって行き止まり。
近くまで歩いて行ってみたが、一見それらしき樹も社叢も目につかない。
後方が山なので目立たないのかもしれないが、ここはあっさりと撤退。
さらに県58に戻って400mほど北上し、左手に入って行った先に荒神社のムクノキがあるはずなのだがこちらも確認できず。
そもそも荒神なんてのは堂でもあれば地図に表記されるが、小さな祠程度では表記されない。
これまでの経験から、表記もされておらず、それ以上のヒントも無い場所を一生懸命探しても見つかるはずもない。
残念ではあるが次に進む。

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